受講記

第1回Get Learning Digital 受講記

あお歯科 青 藍一郎

Digital Workflow in Dentistry という言葉が歯科界で一般的となり,日々の臨床でもDigital Dentistryを応用することが当たり前になってきています.しかし,新しい製品や情報,手法がどんどん誕生している現状では,付いていくのがやっと, 本当にこんな感じでやっていて大丈夫?と疑問を持つことが多々あります.
そのような中,今回I.O.R.におけるDigital Workers in Dentistry が集ったのが第1回Get Learning Digitalでした.お互いの臨床応用や最新知見について,和気藹々と情報交換を行うことができたことは,大変有意義で勉強になりました.

現在のDentsplySironaユーザーは,旧Dentsplyのインプラントユーザーのような,外科ごりごりの主に光学印象等CADにDigital Workflowを応用する先生と,旧Sirona セレックCADCAMユーザーのような「インレー,アンレーからクラウン,もっと複雑な補綴物も作りたいと思っちゃうようなマニアックな先生」が共存しています.私自身は,保存修復を中心にセレックを使用してきましたが,インプラント補綴やインプラント治療へのDigital Workflowの応用は未経験でした.そのため,臨床経験豊富な先生方や歯科技工士の方に,実際使用する上での応用方法や勘所を直接聞くことができたことは,非常によい経験になりました.

インプラント補綴を目的にセレックなどを導入したが,今後保存修復や歯冠補綴にもCADCAMを応用していきたいという先生,今後セレックなどの機器を一から導入したいと考えている先生に,Get Learning Digitalへの参加を強くお勧めします.インレー即日修復からインプラント,矯正治療と,応用範囲が広がっているDigital Dentistryについて,なんでも聞けるようなアットホームな雰囲気の中で,色々な先生が情報交換を行い,様々な化学反応が起きたら面白いなぁと第2回を楽しみにしております.

このような会を催すことができるI.O.R.に参加させて頂いていることに大変幸せを感じるとともに,このような会を企画してくださった墨先生,I.O.R.の先輩先生方に感謝いたします.今後ともご指導のほど,よろしくお願い致します.


I.O.R.修学旅行(沖縄例会2019)受講記

北海道旭川市 杉村歯科医院 杉村 拓三

2019年6月29日,I.O.R.修学旅行 沖縄例会が開催されました. 今回沖縄での初開催となりました.表題は「ゆいまーる あいおーあーる」.幹事の友寄先生が挨拶でも述べられていたように,I.O.R.の先生方の繋がり,団結力,助け合いの精神がゆいまーるという言葉にたっぷりと表れた会になったと思います.

I.O.R.修学旅行の特徴として,開催地の歴史や文化を学ぶ講演があります.第一部は, ご自身が当時4歳でいらした高良政勝先生による対馬丸撃沈事件のご講演から始まりました.事件の背景や当時の状況,沖縄戦の様相など,当時の手紙や証言など生の声を聞く滅多に無い機会となりました.沖縄では非戦闘員である民間人,特に小さな子供の命が多く失われたことに衝撃を受けました.また,地元沖縄の高良孔明先生からは,「歯科診療所の外から」と題して,医療・介護の現場と歯科医院の関わりや,歯科治療と口腔ケアがいか誤嚥性肺炎やサルコペニアを防ぐかなど,他職種連携の中での歯科の役割,重要性をデータと共にわかりやすく講演して頂きとても勉強になりました.

第二部は会員発表でした.昨年のG.A.S第3期受講生の発表や,臨床で遭遇するであろう症例に対する熱い質疑応答,ディスカッション,学会発表を見据えた予演会や,普段あまり聞くことができない口腔内写真撮影の発表など,これぞI.O.R.といった,科学者としての見解,臨床家としての経験や問題提起など刺激的で充実の内容となりました.会員の先生方の発表は皆非常にわかりやすく,聞き手に伝わるようしっかりと工夫されていると感じ,とても勉強になりました.

続いては,会員の家族やスタッフも交えて民謡居酒屋での懇親会です.那覇市開業の金城清一郎先生も駆けつけて下さいました.
民謡ライブで盛り上がり,まさかの竹下先生独唱コール&レスポンスという大盛況のうちにあっと言う間に楽しい時間は終わり,ホロ酔いで例会第2部後半戦に突入.ホテルのラウンジを貸し切っての開催で,ここでもプライドを賭けた提言や熱いディスカッションが繰り広げられ,大盛り上がり.トリを務められた徳島県の内藤先生は開業までの1年を振り返り,I.O.R.の先生方へ感謝溢れる心温まる発表をされ,全てのイベントが終了.短くも熱い1日があっという間に終わり,本当に充実した例会となりました.

例会に参加させて頂いたことで,新しい出会いがあり,学びがあり,思い出がたくさんできました.
友寄先生をはじめお忙しい中準備を進めて頂いた先生方,開催にご尽力頂いた関係諸氏にこの場をお借りして感謝申し上げます.
来年は伊勢開催となります.また皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております.


第1回 I.O.R. clinician's humor meeting 受講記

歯科あべクリニック 阿部貴充

このたび、第1回「Clinician's humor meeting」に参加させていただきました。日々、インプラントの臨床をしていると、ふと何かしらの疑問を持ったり、不安を感じることは多いと思います。
「この症例はどのように埋入すればいいの?」「これで骨は足りているの?」「このインプラントの予後は大丈夫?」などなど。そのようなとき、今まで私は知り合いの先生にアドバイスをいただいたり、専門書籍を調べたりしておりました。

今回参加させていただいたClinician's humor meetingは、そのような疑問点や不安点をざっくばらんにお話できる会です。 お堅い感じの会ではなく、わからないことがその場で聞けるアットホームな会でした。
経験豊富な先生方のご参加も多いので、その先生方の口腔内の見方やインプラントに対する考え方を聞くことができましたし、 また経験則からのリアルなご意見も聞けて、とても有意義な時間となりました。

本当にあっという間の2時間でした。
榊原先生、小久保先生はじめ、多くの先生方の貴重なご意見をありがとうございました。
今後の臨床に生かして参りたいと思います。


第1回 I.O.R. clinician's humor meeting 受講記

王子の森 ちのデンタルクリニック 岡田 千のぶ

今知らないこと出来ないこと、今日ぶつかっている壁は,今の自身にとっては悔しいことですが,恥ずべきことではありません.解決に向けて正しい舵取りと前向きな努力が出来れば,明日からの臨床に必ず反映できるからです.
I.O.R.はずっと,素直に相談し解決できる場であり続けてくれていますが,このユーモアミーティングは最も身近な新しい舵取りのカタチであることを確信します.

初回は3名の先生の症例について熱い議論が交わされました.
インプラントを含む全顎治療の臨床経験が少ない私はついていけるか不安で,ハイレベルと感じる話題もありました.しかし,はじめにインプラントありき,ではない治療計画から皆活発に意見を交換することが出来ました.先生方の経験に基づく長期予後の可能性・多様性のお話に興味は尽きず,様々な段階にある先生方各々の臨床に沿うヒントとなったのではないかと思います.
経験豊富な小久保先生榊原先生が明日の扉を開いてくれる,温かな会でした.ありがとうございました!


I.O.R.  Get Independent Course 第2期 を受講して

医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院 歯科衛生士 難波菜都美

医療法人社団東京哲翔会 定村歯科医院の歯科衛生士 難波菜都美と申します。この度2019年5月12日にI.O.R. Get Independent Course 第2期を勤務医の青山浩輔先生と共に受講させていただきましたので、受講した感想をまとめさせていただきます。

私は衛生士として、普段クリーニングをメインに仕事をさせて頂いているのですが勤務年数が増すにつれ インプラント埋入した方、他院で埋入して来た方をメンテナンスする機会が増えてきております。
しかし、インプラント外科処置や補綴治療に関しても、何となくの理解のままの部分が多々あり、学生時代の教科書で読んだ知識をベースにメンテナンスを行う状況でした。そのようなこともあり、インプラントが口腔内に装着されている患者様に対し、その構造や実際の治療方法を詳しく知らないまま対応する事に若干の不安を感じておりました。

当法人では、ルーティンでインプラント治療を行っていることもあり、院内では衛生士同士でメンテナンスのルールやクリーニングについても話し合いを行っておりますが、天然歯との違いもあり、やや苦手意識を持っている衛生士が多いのが実情です。
その様なこともあり、今回、院長先生・青山先生からお誘いを頂いてセミナーに参加をさせて頂きました。セミナーでは3パターンの治療方法の流れを、手術から補綴まで、アシストをしながら見せて頂き、衛生士だけのセミナーではあまり聞かない内容まで細かく教えて頂きました。

また、インプラント周囲炎についても教えて頂き、ケアを担当させて頂く衛生士としてしっかりとインプラントの構造・治療の流れについての理解があることで不安を軽減させることが出来、その結果、患者さんへのアプローチ等が違ってくるなと感じました。 座学や書籍だけからは学べない、大変貴重な経験になりました。

今回のセミナー受講を期に、院内でのインプラント患者様へのメンテナンスを今一度見直し、また、インプラントの手術の流れや、注意点も見直し、治療を行ったインプラントが長く患者様の役に立つものであるようにサポートしていきたいと思っております。
セミナーでお世話になりました講師の先生方、サポートの先生方、業者の皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございました。


I.O.R. Get Started Course 第28期を受講して

東京都品川区 五反田みとめ歯科 三留 康司

Get Started Course 第28記を受講させていただいた三留と申します.
私は卒後18年になりますが,これまで,欠損補綴は全てクラウンブリッジか義歯で対応しており,特に多数の欠損に対してはコーヌスクローネによる金属床義歯を提案,装着をしてきました.
コーヌスクローネの情報収集をしていく中で,歯科の動画サイトで竹下先生のお名前を知る機会があり,その短い動画で紹介されていたインプラントとコーヌスクローネを組み合わせた補綴に非常に強く興味を持っていました.そんな中,昨年,直接竹下先生の講演を聞く機会を得ることができ,懇親会でも詳しくそのお話を聞いて,初めて積極的にインプラントの治療に取り組んでみたい,と思いコースへの参加を決めました.

これまでインプラントの治療への漠然とした恐怖感のようなものがありました.埋入したインプラント体が正常に機能しなくなったら?適切な固定が得られず脱落したら?インプラントがあることで患者の終末期のQOLを下げてしまったら?同級生や院長が面白おかしくインプラントの失敗談をしているのを聞くごとに,そのフォローは一体どうするのか?全くイメージすることができず,とてもインプラントの治療に取り組むことなどできない,とただひたすら敬遠していました.しかし,コースに参加して初日,講義が始まって早々に失敗症例のスライドが示され,何が原因で,どのように対策したのか,とまさに聞きたかった内容を知ることができました.
リスクマネジメントをした上で,自分の手の内に入れるべき技術かもしれない,とさらにインプラントの治療への思いを強めました.

インプラントの基本的な知識についての講義も大変わかりやすく,どのような症例から取り組むべきか,症例ごとの必要な条件,なぜアストラテックインプラントを使用するのか,ひとつひとつ明確に示され有意義でしたが,何より感銘を受けたのは,とにかく自分の行った診療に責任を持つこと,自分一人では良い治療は提供できない,そのために自分と人がいかに成長する必要があるかが重要である,とおっしゃっていたことです.

埋入実習,シムプラントによるプランニング実習もシンプルでわかりやすく,すぐにでも自分の臨床に取り入れられそうな錯覚すらありました.また,患者への説明や記録の残し方,契約書や同意書についての注意事項,さらには金額の設定についてなど,診療技術だけでなく自分のクリニックでいかに運用していくべきなのかについても詳細に語られ勉強になりました.

講義中もそうですが,竹下先生,又吉先生をはじめ,講師の先生方は皆様,非常に気さくにお話をしてくださり,懇親会もはじめは緊張感がありましたが,とても楽しむことができました.

今回のコースをきっかけとし,さらに研鑽を積むためにGet Arrived Schoolとライブオペにも参加することにしました.より知識を深め,今年の年末までには自分のクリニックでインプラントの治療を患者に提供できるようになることを目標に準備をしていくことにしました.英語が本当に苦手で,これまで論文抄読などまともにしたことがないため,Get Arrived Schoolに関してはついていけるのか不安も多々ありますが,なんとか食らいついていきたいと思います.
講師の先生方、セミナーをサポートしてくださいました関係者の皆様方,二日間,どうもありがとうございました. 今後ともどうぞ宜しくお願い致します.


第8回 I.O.R.特別講演会を受講して

DENTAL TANIZAWA 谷澤 綾乃

とある日,I.O.R.から一通のメールが届きました.今回の特別講演会の紹介でしたが,今までにないテーマに驚き,興 味を強く抱きました. プログラムチェアマンの三隅先生の紹介文にもあったようにインプラントと歯内療法という一見対極にあるように見える今回の内容と,演者として大変ご高名なお二方のお名前を拝見し,やや興奮気味にその場で申し込みをいたしました.

「ミクロの所見を臨床に生かす―石灰化が処置にもたらすもの」
MicroPex Endodontics,Endodontic Network TOKYO中川寛一先生
「最新の歯内療法って何でしょう?」
澤田デンタルオフィス 澤田則宏先生
今回の特別講演会は上記の内容でご講演いただきました.

中川先生は最近まで東京歯科大学歯内療法学講座の主任教授としてご活躍されており,組織学や病理学の内容を含んだ専門性の高いご講演をしてくださいました.恥ずかしながら私自身,中川先生のご講演を拝聴するまではそこまで石灰化を意識して診療をしておりませんでした.しかし,よくよく考えてみると石灰化はう蝕治療,根管治療,歯周病治療,そしてインプラントと毎日の臨床で非常によく接していることばかりでした.
歯と歯周組織がどのような過程を経て石灰化していくのか,そしてその病理組織はどのようになっているのかという,大変貴重な資料を元に非常にわかりやすい解説をしてくださいました.I.O.R.の考えと同じく【エビデンスに基づいた治療】をする上で,歯根周囲組織では何が起きており私たち歯科医師はどのような機器や薬剤をどう使用するのかということを改めて考えさせられました.

澤田先生のご講演については,以前拝聴の機会に恵まれた経験があります.明日からの臨床に活かせるとてもわかりやすい講演をされる先生だとすぐにファンになり,その流れからエンドのコースを受講させていただきました.現在も当院の難症例は澤田先生に紹介させていただいております.
澤田先生の明日から活かせる内容の講義はさらにパワーアップされており,I.O.R.のプライベート感のある雰囲気のためか,オフレコのようなかなり踏み込んだ内容のお話までしてくださいました.マイクロスコープ,CBCT,ニッケルチタンファイル,根管貼薬剤,根管充填について(側方加圧充填と垂直加圧充填どちらが良いのか・シーラーのおすすめは?)など,私たちがまさに求めていた情報を余すことなく教えてくださいました.

今回の特別講演会に参加させていただいたことで更に根管治療に自信がついたように感じます.エンドとインプラント,一見対極に見える治療ですが,根本にある1本の歯(インプラント)と真摯に向き合い,納得できる治療を行うという気持ちは全く同じだと感じました.
ご講演いただきました中川先生,澤田先生,そして開催してくださったI.O.R.の先生と運営スタッフの方々に感謝申し上げます.
来年の特別講演会も今から楽しみにしております!!


Get Arrived School を受講して

みはし歯科クリニック 三橋 憲司

今回,GAS 3 期を受講させていただきました. 8 カ月間という長期にわたり受講した感想を書かせていただきます.
私はこれまでI.O.R.以外にも多くのコースを受講してきました.今まで受講したコースに共通するのは「こうすれば成功します」というやり方を懇切丁寧に指導され,すばらしい成功症例を供覧するというものでした.しかしそんなケースは現実にはほとんどなく,その通りにやってもうまくいかずに試行錯誤しているというのが現実ではないでしょうか.

GASは大きく違いました.まず,「考える」というところから始まります.自分が壁にぶつかったとき,どのように考え,どのように論文を検索して読み,どのように解決するのか.その思考過程を学びます.そして講師の先生方は自分の成功症例を延々とスライドに映すということが全くありません.むしろ,うまくいかなかった症例を供覧し,どのように考えて解決したのかということを何度も説明されていました.よく考えてみればわかることなのですが,人間は成功からはあまり学びません.しかし,失敗したとき,思うような結果が出なかったときにはじめて深く考察します.講師の先生は,多くの成功症例や商業誌に載るような症例をお持ちであるにもかかわらず,それを発表するのではなくあえて自分の上手くいかなかった症例の考察を通して,受講生にその過程を共有させてくれます.これは非常に勉強になると同時に,失敗したときのリカバリーこそが本当に知識と技術が必要であると痛感しました.

もう一つはアウトプットするということです.講習会は基本的にインプットで終了ですが,GASでは最後に自身のケースやリサーチを発表する機会があります.その過程はかなり大変ですが,かけがえのない経験になります.臨床ではエビデンスという言葉が使用され,「その治療にエビデンスはあるのか」ということを繰り返される方もいます.しかし,医療は試行錯誤の末にデータが集まりエビデンスが確立されます.エビデンス通りに行うことも大事ですが,GASの講師の先生から感じたことは「エビデンスがないのであれば自分が作ってやろう!」ということでした.究極のアウトプットだと思います.いつか自分もそのようになりたいと感じました.

これからGASを受講する先生は,ただ受け身の姿勢でインプットするだけではなく,自身の疑問や日々の診療での問題点を講師の先生にぶつけて,受講生全員で考察する機会にしていただければと思います.その過程を皆で共有できればGASはとても有意義な場となると思います.


I.O.R. Get Started Course 第27期

ユナイトみよし歯科 大塚 麻代

今回2 日間の温かいご指導を通して,学びたいと思っていた知識や技術だけではなく,歯科治療そのものに対する姿勢や意識から教えていただいたことに強く感銘を受けました. 私はインプラントに関して臨床経験が無く,今回のコースに参加するのも,恥ずかしながら大変怖気づいておりました.しかし,自分の引き出しの数と深さ不足が治療計画に影響してしまうことにどこかで向き合わなければいけない,と思い立ち参加しました.

初日は大量の資料を目の前にしてますます不安になっていた私ですが,いざ始まるとインプラントに対して日々浮かんでいた細かな疑問点が次々と解決出来ていくことに夢中になりました.
具体的には,なぜアストラを選択するのかとそれを竹下先生ご自身でも調査されていることや,最終補綴をイメージす る所から始まる治療計画立案の実際と説明法,その他様々な切り口からインプラント治療が紐解かれ,自分自身の疑問点 の解決とその整理ができました.
また,今まで参加した勉強会と比較して衝撃的だったのは,先生方ご自身の症例から併発症の実際を考えるという点です.大変貴重なお話であると共に,起こりうることをより具体的に考え学べました.懇親会の参加も初めての経験でしたが,非常に温かい雰囲気で色々なお話を聞かせていただくことができました.

また講義だけでは無く,1日目には埋入実習があり,又シンプラントを操作して最終補綴イメージと設計をする事により,やってみてわからないことをその場で直接先生にお聞きすることができました.
2日目は切開から縫合,印象までを十分練習し,細かな注意点やコツ,さらにはスタッフへの指導法も教えていただきました. オペ室にも入り,部位別に術者とスタッフの位置を確認し,その違いによってそれぞれが確認する口腔内の方向が異なるという点も,実際に目の前で見なければ学べないことでした.

またチーム医療を支えるスタッフの講義もありました.技工士さん,衛生士さん,業者の方,その他多くの方々に支えてもらわなければ良い治療はできないことを再認識しました.さらに患者さんとの信頼関係を築く上で,問題が起きた場合は必ずどこか自分にも考えられる原因がある,というお話も印象的でした.そういった,歯科医師としての姿勢について,今一度 自分を見つめ直さなければならないと痛感しました.疑問点に対しても受講者のレベルに寄り添い解決して下さる,終始温かく熱いコースに参加させていただいたことに深く感謝申し上げます.本当にありがとうございました.


I.O.R. Get Independent Course 第 1 期 受講記

王子の森 ちのデンタルクリニック 岡田千のぶ

「こんなコースがあったら受けてみたいと思いませんか?」
2018年が明けてまもなく又吉先生が声を掛けてくださったのがGet Independent Course(以下GIC)in Tokyoでした.
開業し約2 年,信頼関係を築くには充分すぎるとも思われる時間が過ぎ,インプラントを必要とする長く伴走していけそうな患者さんとも出逢い,私にとっては機が熟しきったタイミングでした.

当初7 月開催予定だったものが台風で延期となり10月ついに待ち焦がれた開催となりました.
GICの目的は『インプラント治療に自信を持てるようにすること』そのために「経験を積みインプラント治療をカリエス治療や根管治療と同様に“普通の治療”とすべく一連の流れを迷いなくできるようにする」こととされています.I.O.R.の諸コースはアシスタントも広く受け入れ,より実践的な学びを得るサポートをしてくださいますが,当コースも同様で,当クリニックからも2 年目の衛生士が参加させていただきました.

埋入から上部構造作成までの流れを3 症例で学ぶため,非常に密度が濃く,倍速の映画を観ているようで,否,正確に言い直すと,実習も盛りだくさんのため,その倍速映画に自分も主演級で出演しっぱなしという目まぐるしい一日でした.
又吉先生:手術環境・在庫管理の講義からガウン・グローブの着用までと,セレックガイドやシンプラントを用いたインプラント手術の概要.
児玉先生:解剖・手術時の合併症と対応・回避策,EVシステムの現時点でのI.O.R.の解釈,補綴段階での詳細な注意点とコツ.
榊原先生:抜歯即時埋入と補綴~メンテナンスまで,『自分のケツは自分で拭ける治療』.
「百考は一行にしかず」

当然ですがこの1 日で実践経験の少ない者に自信がつく筈がありません.この倍速擬似経験の1 日を反芻し,各ステップの基本に立ち返り,ひとつひとつの疑問を徹底的に解決して目の前の患者さんで結果を出しそれを維持する.その積み重ねによってしか,自信は得られないし,日々関わる全ての治療に共通する姿勢だと考えます.
このコースを受講した翌日からインプラントをしたいという欲求が明らかに増しました.本コースの内容をしっかり自分の中に落とし込んで,諸先生方に教えを乞いながらインプラント臨床に真摯に向き合っていきたいと思います.

最後になりましたが,ご指導くださいました講師の又吉先生,児玉先生,榊原先生をはじめI.O.R.の諸先生方ならびに事務局の方々,デンツプライシロナ株式会社・株式会社ササキの関係諸氏に厚く御礼申し上げます.


I.O.R.修学旅行(いわき例会2018 )受講記

古賀天神歯科クリニック えがお こども歯科 江上 将司

今回の第4回修学旅行は福島県いわき市で行われました.
廉隅先生をはじめお忙しい中,準備頂きました方々に感謝申し上げます.
毎年天候に恵まれるI.O.R.例会ですが,今年は前日からの大雨で大きく遅れが出るのではないかと不安の中始まりました.FaceBookの連絡版には朝から交通の遅れなどが書き込まれ,それをもとに幹事の方々が指示を下さいました.そのため大きな混乱もなくスムーズにホテルまで到着することができました.このI.O.R.の団結力には感動しました.

ホテルに到着後すぐに例会の始まりです.発表者は宮崎先生,石黒先生,工藤さん,友寄先生です.コースの発表とはまた違った内容,雰囲気で刺激的でした.特に友寄先生の術前の消毒時に発生したアクシデントの話は大変興味深く聞かせて頂き,私のクリニックでもすぐにミーティングで確認し,今後ミスが起こらないようにシステム作りを行いました. 夕食,お風呂の後はフラダンスショー観覧でした.出演のフラガールの女性は福島の復興の心の支えになったものでダンスの迫力に圧倒させられました.またダンスを見ていると7年前の震災を思い出しました.テレビで見ていた被災地が今ではこうやって私たちを元気にしてくれていることに色々と考えさせられました.

ショーも終盤を迎え子供達がステージに上り楽しくエンディングです.のはずが,武末先生,風間先生が裸で踊っています.しかもセンターで(爆)そのパフォーマンスはI.O.R.会員はおろか全てのお客さんが大爆笑でした.間違いなく今回の例会の最高潮はこの瞬間でした.(ラウンジの林田先生のYMCAも最高でしたが文字数の制限で省略します)大爆笑で疲れ切った会員は夜の例会へ.インプラントの話からスタッフ教育の話など多くの意見が交換され大いに盛り上がりました.

2日目は特別講演会でホテルオーナーから震災講話をしていただきました.初めて聞く震災から現在までの苦難の道のり.ただその中心にはいつもフラガールがあり,地域の心の支えになって今があるのだなと思いました.
ここでは書ききれないほどたくさんの思い出ができました.また新しくたくさんの先生に知り合うこともできました. 来年は沖縄ですが,幹事として盛り上げていきたいと思います.


「Digital Solutionの全て - Intraoral Scanner か らFinal Restoration まで - 」を受講して

岐阜県羽島市 かわむら歯科クリニック 河村 亮

今や私たちの生活はデジタル化無くしては営むことが出来なくなっている.
歯科界に於いても例外ではなく,種々のデジタル機器が多くのメーカーから発売されている.以前は手書きで記入していたカルテが電子カルテに代わり,現像→定着→水洗→乾燥の工程を辿ったX線画像はイメージングプレートを介したデジタル式に代わった.デジタル化のメリットは工程のシンプル化・作業時間の短縮・情報の共有・収納空間の確保・検索の容易さ・データが劣化しにくい等,数え出したらきりがない. また“デジタル”という言葉には不思議な魅力があり,何か他人よりも最先端を行っているような錯覚を覚える.デジタルを駆使することが格好良く見えるのである.

では補綴物の印象はどうだろう?未だに当院では寒天・アルジネートを主とした連合印象により,印象採得を行っている.過去にイントラオーラルスキャナーの導入を試みたことがある.当時悪戦苦闘しながら石膏模型をスキャンし,マージンを設定し,形態や咬合関係・隣在歯とのコンタクト,セメントスペースなどの設定を行ってCAMから出て来た補綴物が支台歯の上でくるくる回転するのを見て二の足を踏んだ.私の腕の未熟さ,知識の無さが一番の原因ではあるが,その時に強く印象に残ったのはデジタルなのに逆に作業が複雑化した気がしたことだった.
それから数年経ち,今では色々な専門誌でスキャナーを用いた症例を見るようになった.本当にこれからの歯科治療においてイントラオーラルスキャナーは必要なのか?

2018年6 月3 日(日),アキバプラザにて「Digital Solutionの全て」と題してデジタルデンティストリーの先駆者である4人の著名な先生方による貴重なお話を聞かせて頂く事により,その疑問に対する解決の糸口が見えてきた.
まずトップバッターとして榊原亨先生が「イントラオーラル・スキャナーに対する疑問点」と題して,歯科医師が導入時に直面するであろう臨床における問題点や疑問点を挙げ,のちの演者の講演に興味をつないだ.千葉豊和先生より「デジタルデンティストリーの可能性」と題して現在取り組んでいることを,症例を通じてご講演いただいた.流石に日本のデジタルデンティストリーの第一人者だけあり,使用する機材の豊富さからメーカー主導のセミナーでは聞けない話のオンパレードで,デジタルに関して知識のない私はとにかく話の断片だけでも聞き逃さないようにするので精一杯だった. 中でもイントラオーラルスキャナーで得られたデータを単に印象として使用するだけでなく,カウンセリングツールとしての役割も担う術前のバーチャルシュミレーションに使用する手法には非常に関心を抱いた.

お昼休憩を挟み,武末秀剛先生より「CEREC AC Omnicamを用いた日常臨床の可能性」と題し,一つのことに取り組み続けて来られた結果をご講演いただいた.AstraTechインプラントを使用する身としては,とにかくデンツプライの機器でのソリューションの統一化を考えるわけで,自身のインプラント臨床の行く末を具体的に考えさせられた.最後に,荒井昌海先生より「IOSからFINALまでのDigital Solution」と題して,私のような初心者にも分かるようデジタルについて一からお話をしていただいた.工業界での最先端の技術の紹介を聞き,改めて日常生活の中のデジタルを再認識することができた.

4名の演者が異口同音に「イントラオーラルスキャナーを使用する目的」と「精度と確度」について話していたのが印象的で,それを自分なりに咀嚼し理解することがデジタルデンティストリーを理解することなのではないかと考えた.講演の合間,イントラオーラルスキャナーの実機を触る機会があり,演者の言わんとすることを肌で感じようと試みたが,そんな付け焼刃では本質が分かるはずもなく,折に触れ実機でのデモンストレーションに臨みたいと思った.
スキャナーは使い易く,読み込みも導入を考えた以前と比べて非常にスピーディーであり,今のスキャナーはここまで来ているのかと純粋に驚いた.以前の経験より殻に閉じこもっていた自分がどれだけ鎖国的であったか思い知らされ,完全に今のデジタル化の流れに取り残されていると感じた1日となった.

新しい事(物)の導入を始める一歩の勇気が,なかなか踏み出せずにいた私の背中を力強く押してもらった様に思う. 決して最新だから最善であるとは言えないが歯科治療に関わる全ての人に恩恵があると言えるのではないか.
今後,益々デジタルテクノロジーが進歩していくことへの期待にワクワクが止まらない.


WORLD SUMMIT TOUR 2018 .上海. に参加して

かなまる歯科クリニック 金丸 智士

2018年5月18日.5月20日の日程で,上海にてWORLD SUMMIT TOUR 2018が開催されました.I.O.R.からは3名もの先生が発表されるとのことで私も勉強させていただきたく参加致しました.海外研修はとても刺激になるので楽しみでいっぱいでした. 未熟ではありますが受講記を書かせていただく事になりましたので,ご報告させていただきます.

初日,私と三隅先生は21時ごろ上海の浦東空港に降り立ちました.入国審査を済ませホテルへ向かおうとしたのですが,早速言葉の壁にぶつかりました.日本語はもちろん,英語もほとんど通じない!あらかじめメモしておいた中国語を見せてなんとかタクシーらしき乗り物に乗車.広いワゴン車に2人で詰めて乗りました.2人で360元.その時は高いのか安いのか全くわかりませんでしたが,のちにやられたと判明!海外の洗礼を早速受ける形のスタートとなりました.
なんとかWSTの会場近くのホテルにチェックインして,先に到着されていた先生方とも合流し,ほっとしながら色々お話を聞かせていただきました.

2日目.午前中に東北大学顎顔面口腔外科学分野 高橋哲教授がメイン会場に御登壇され,骨造成についての講演を聞かせていただきました.威風堂々たるそのお姿に,深い感銘を受けました.
その後,ポスター発表までの間にランチをいただき,僅かな時間を使って観光も楽しみました.
古き良き中国といった雰囲気を味わう街並みを堪能することができ,日本への土産物を購入したりして,充実した時間を過ごすことができました.

会場へ戻り,メインであるポスター発表へ.
今回I.O.R.からは3 名の先生方が発表を用意されていました.
墨先生:The new solution using Atlantis with Omnicamオムニカムを使ったアトランティスの新しい展望について.今回のポスター発表の中でもアトランティスアバットメントに関しての発表は少なく,その中で墨先生は新しい展望について発表されていて,一際目を引くポスター発表だったのではないかと強く感じました.
三隅先生:Influence of CAD/CAM abutment on implantabutment interfaceインターナルのインプラントに対してのジルコニアアバットメントの破折について.ジルコニアアバットメントの食い込みに関しての考察をしっかり発表され非常に勉強になりました.三隅先生は流暢な英語での質疑応答で,多くの質問者とコミュニケーションを取っておられました.
藤田先生:Misfit of a superstructure after abutment usage and refastening on an internal slip-joint implantインプラントにアバットメントが食い込んで位置関係に誤差が生じたことについて.食い込みによる誤差の研究に関する研究・考察内容は非常に勉強になりました.

3名の先生の発表はどれも高いレベルで,世界にI.O.R.イズムを伝えることが出来たと感じました.いつか自分も…と思わずにはいられない,刺激満載のポスター発表でした.
夜は寺田先生に手配していただいた中華料理のお店で高橋教授を囲んで皆で会食となりました.北京ダックをはじめとした本場の中華料理と中国酒を堪能しつつ,WSTの振り返りなどで盛り上がり,楽しい時間を過ごすことができました.
2泊3日の上海研修では色々な体験ができとても有意義なものとなりました.通常の研修とは異なり,参加メンバー同士で濃密な時間を過ごす中で,普段聞けないような貴重なお話を拝聴する機会を得,プライベートな相談にも乗っていただくことが出来ました.今後は,必ず今回の経験を生かして,臨床もプライベートも充実させていきたいと思います.

今回は2回目の海外研修でした.海外研修では新たな勉強はもちろん,普段の臨床を振り返り考える時間が作りやすいと考えております.本研修も,治療のことや経営のことなど様々考え,そして学ぶことができた充実した経験となりました.最後になりますが,上海でご同行させていただいたI.O.R.の先生方や今回の旅行をサポートしていただいたデンツプライシロナ㈱の皆様に心より感謝を申し上げます.これからもどうぞよろしくお願いいたします.


26期Get Started Course を受講して

茨城県つくば市 ほりかわクリニック 堀川 康弘

インプラントの治療経験のない私が竹下先生にお会いし,相談させていただいたところ,このコースを教わり,参加しました.インプラント治療に興味はありましたが,今まで系統立った話を聞く機会がなかったため,治療に対する知識・技術など不安が多く足を踏み出せませんでした.

初日に沢山の資料を頂いたときは,やはり乗り越える山は高そうだと漠然と思いました.しかし資料の大半は画像を使った分かりやすいものでした.講義を通して従来のインプラント手術に必要な知識だけでなく,CTから得られた情報をもとに,インプラントの埋入方向や深度等を自動計算できる最新プログラム,CAD/CAMによる手術時のステント作成,上部構造の補綴物にCAD/CAM装置を用いる方法など今後自動化されていく可能性がある将来像,勘所や経験だけでなく,誰が処置をしても再現性の高い規格化された治療法についても触れており,これから治療を始めていく私にはとても魅力的に感じました.

また,埋入実習も骨モデルを用いた埋入方法や埋入方向の確認,縫合の練習など3日しかないコースに盛り沢山の内容でした.講義の端々で治療の正当性を論文で確認されていること,そこから独自に考えを起こし検証を行っていること,インプラント治療を行う為の医療人としての心構え(最終責任を持つ)を確認できたこと,処置後のメンテナンスに衛生士主体のチームを作成し患者さんと向き合っていくこと,長期にわたり管理をすることでどんな問題があるかを把握し,それを教えている事,患者さんが高齢化している今できる事,考えなければいけないこと等々,Get Startedという名のコースのはずなのに,すでに患者さんにとってのフィニッシュは補綴処置終了ではなく,人生の末期に目標を定めて話が進んでいる事に驚きを隠せませんでした.さらにはライブオペを見せていただき,竹下先生が淡々と処置を行う姿に感嘆しました.

3日目に当院の衛生士を伴って参加させて頂き,手術室や作業手順,インプラント材料や機材の収納法なども教えていただきました.衛生士も非常によい刺激を受け勉強になったようでした.後日,診療室の器具について早速お教えいただいた効率よい器具の収納法に関して他の職員と相談をしていました.又吉先生には他院で発生した問題と向き合う過酷なお話や,切開・縫合の基本を学びました.的確で親切丁寧なご指導をいただき,改めて切開・縫合の重要さを認識しました.
当初インプラント治療を行うまでに必要なスキルを詰め込むことが目的で参加しましたが,治療を通してその場限りではなく全体を考えるということから医療人としての自覚が問われる事,さらにI.O.R.の諸先生方の熱いハートに触れた感じがしました.そんなこともあり,続きのコースへと進むことにしました.

今後,Get Started Course に参加される先生は是非,セミナーの懇親会にご参加ください.講師の先生方や,I.O.R.の先生方がより一層身近に感じられるのではないかと思います.楽しいひと時でした.最後に竹下先生,又吉先生,スタッフの皆様,セミナー参加・応援にお見えになった諸先生方,ありがとうございました.今後ともよろしくお願いいたします.


AO in L.A

狭山フォレスト歯科クリニック 森 洋一

Get Arrived Courseの実習中,竹下先生の「アメリカに行きたい人!」の問いに「行きたいです!」と即答した事に より始まった今回の渡米.
今回2018年2月28日から3 月4 日まで米国ロサンゼルスで行われたAO(Academy of Osseointegration)のAnnual meetingに参加させて頂きました.

参加において目的としたのは,I.O.R.の先生方の発表までの意気込みや準備,現地の雰囲気を知る事でした.また先生方はe-poster発表の準備で忙しくしているのに,自分は何もしないのが許せず,AOサイトにあるビデオ講義をAnnual Meeting までに毎日見ることを日常の課題にしました.
年始から講義のメモを取りながらヒアリングし,意味を理解する.ビデオ講義はひとつ30分から1 時間.英単語を調べ 理解しながら一つ見終わるのに4 時間から6 時間.作業は非常に難航し,結果全てを見ることはできませんでしたが,今 後も続けていきます.
L.A現地では,寺西邦彦先生のご用達のローリーズで集合.竹下先生,墨先生をはじめ沢山の日本の先生方にお会いでき て安心しました. 分厚いステーキを心行くまで堪能した後はホテルに戻り予演会.それぞれの先生方が,緊張されながら発表するのを拝見し,私も一緒に緊張しました.

翌日からの2日間は基調講演を見つつ,先生方のe-poster発表を応援させて頂きました.
今回I.O.R.からは6 名もの先生方が発表をしました.
先生方の発表は素晴らしく,発表を終えた後の先生方のほっとしつつも何かを成し遂げた顔を見たときは自分も嬉しく,日々臨床に臨みながらも研究を行い,ここに至るまでの先生方の様々な努力を考えると胸が熱くなりました.

初日の夜はリトルトーキョーでI.O.R.の皆さんと晩餐.2日目はマイクロスクエアでのビュッフェパーティに参加.入場するのに金属探知機を通させるのは,「さすがアメリカ」と思いました.
それぞれの晩餐では,先生方とプライベートの話から臨床の話まで多岐にわたり,有意義な時間を過ごせました.また寺西先生をはじめ日本の歯科医療を牽引する先生方にお会いでき,言葉をかけて頂いたことが,大変光栄でした.

今回I.O.R.の先生方の生き様を見せて頂き,自分が感じたのは,日常臨床で疑問に思った事を論文検索し,考え,意識化していく事をルーティンにしないといけない.そこから更に繋げ,疑問に思った事を自ら研究していく.そしてそこに至るには,日頃の自分を大きく変えていかないといけないと言う事でした.
これからもどうぞよろしくお願いします!


I.O.R Get Arrived School 第2期を受講して

愛知県一宮市 あいグローデンタルクリニック 石黒 慎太郎

私は日々のインプラント治療において,様々なセミナーや講演を受講しながら手技を学び,見よう見まねで臨床を行ないながら,今までなんとなくやって来れたというのが実感にあります。しかしそのような姿勢で臨床 を行なっていると上手く行かない場面にぶつかり,患者に不幸な結果を与えてしまうことを経験しました。そこでこのままでは…と思いGet Arrived Schoolを受講しました。

8 ヶ月間(全7 回)のコースは,基礎となる座学を学び,実習を行うことはもちろんのこと,インプラント臨床には欠かせない骨造成,サイナスリフト,軟組織の扱い方,日々進化する補綴マテリアルや最新のEVシステム,ガイデッドサージェリー,デジタルソリューション等,実習を交えながら今現在インプラント臨床において考えられる全ての手技を経験豊富な講師の先生方にとてもわかりやすく丁寧に教えて頂きました。本当に盛り沢山の内容で正直,頭の中がパンクしそうでついていくのに必死でした。さらにGet Arrived Schoolのテーマとなる「臨床と検証の融合」という考えから,毎回論文抄読があり私にとっては初めての経験で苦労しました。

日本語論文も真面目に読んだ事がない私にとって英語論文ですからハードルが上がります。最初は翻訳するのに精一杯でしたが,回を重ねるごとに論文がどういったものなのかを知り検証する考え方を学び,日々の臨床においても考え方が少しずつ変わってきていたのを実感しました。最終日には,本コースの集大成として症例発表部門と研究発表部門に分かれて受講生の口頭発表があり,私は研究発表でした。 1 期生の小久保賀代先生がチューターとして,さらに講師の榊原亨先生に指導して頂き,研究テーマを決める所から始まり,研究方法,抄録作成,スライド作成,予演会と口頭発表の最後まで出来の悪い私をサポートしてくださり,お陰様で何とか無事に発表する事ができました。この経験はインプラントに限らず全ての臨床において考え方を見直す良い機会となりました。また修了式ではアワードという願ってもない御褒美を頂く事ができたことは,小久保先生,榊原先生のご指導のお陰だと思います。この場をお借りして感謝申上げます。ありがとうございました。

今回Get Arrived Schoolを受講して,今までの受け売りの臨床から自身で考え検証するきっかけとなり,I.O.R.の科学的な視点で検証する姿勢を学ぶ事ができました。今後この経験を無駄にせぬよう日々の臨床に精進したいと思います。また,同じ釜の飯を食うではないですが, 8 ヶ月間同じ苦しみ?を味わった2 期生の仲間ができた事を嬉しく思いますし,やっとI.O.R.の一員になれたかなと思っています。
最後に,いつも導きをくださる竹下先生,受講を勧めてくれた墨先生,I.O.R.講師陣の先生方,スタッフの皆様には大変感謝いたしております。ありがとうございました。また今後もご指導の程,宜しくお願い致します。


I.O.R. 第7回特別講演会を受講して

東京都調布市開業 マーレデンタルクリニック 山口 陽子

クリスマス間近。色とりどりのイルミネーションが街中に溢れる中,2017年12月10日(日),品川シーズンテラスカンファレンスにて第7 回特別講演会が執り行われました。
毎年,特別公演会は日々の診療に繋がる充実した最新の臨床・裏話が受講出来る,非常に楽しみにしている講演会です。そして今年は3 名の著名講演者の先生方,興味深い表題のラインアップからも期待が膨らみます。

トップバッターは島根大学医学部歯科口腔外科学講座教授 関根浄治先生。「インプラント治療に必要な軟組織の管理と口腔粘膜に発症する疾患に纏わる最新情報」と題して,ノングラフトサイナスリフトで開窓骨復位後に再度血液を注入してスペースメイキングする方法,さらにナタデココ(セルロースの例として)をスペースメイキングとして利用する研究報告,下歯槽神経・血管束を骨切りして移動しフィクスチャー埋入後骨を復位する方法,口腔腫瘍切除後の再建顎骨に骨皮弁を骨膜のみにして移植・上皮化し非可動粘膜の獲得,とスタートから斬新で濃厚な内容です。

島根大学では,口腔がんに対して積極的に周知に取り組んでおり,PMDs(Potentially Malignant Diseases)=将来がんに移行する可能性を持つ疾患の早期発見と診断・治療に努めておられます。これはインプラント治療をするにあたって必要不可欠な基礎知識ですが,初期症状に非常に乏しいことや認知度が低く初期段階での発見が非常に困難であることから,口腔がん検診システムを導入し,地域のかかりつけ歯科医院との連携を積極的に行っておられました。我々も口腔がんの診査・診断方法,口腔上皮異形症の鑑別,扁平上皮癌の浸潤性等,口腔がんの基礎知識を,また,口腔がん患者には上部消化管の病変が合併することを学びました。続いて,BP製剤等服用者の薬剤性顎骨壊死の診断・治療,外科的治療時の休薬期間( 3 カ月)などの最新情報に触れました。近年はより効果のある注射によるBP製剤投与も多くなってきている中,インプラント治療も増えてきています。長年の患者さんには常に常用薬や他の治療の確認は欠かせません。

そして,今までは引き出してはいけないと考えられていた頬脂肪体の活用。骨にも置換可能な幹細胞が多く含まれ,骨造成の代わりに頬脂肪体を使用,さらにインプラント治療の幅が広がります。
次は同講座 管野貴浩先生。
外科手術の為ならどこまでも学びに出向,手術のために生まれてきた様な管野先生,患者さんの為なら眼窩骨折再建手術までもこなします。関根先生からもお話のあった頬脂肪体を口腔腫瘍切除後再建・サイナスリフトなどに使用,華麗なメスさばきで手術を成功に導きます。また次世代のバイオマテリアル材料であるスーパーフィクソーブMXは,骨伝導能・骨置換能・生体親和性を兼ね備え,移植骨のねじ止めやチタンメッシュの代わりになり,約5 年で吸収するため2 次手術が不要で,かつ安全性の高い次世代型骨接合・再建材料として注目されており,今後への期待が膨らみました。

ランチョンセミナーでは,我らが講師 榊原亨先生のご登壇でした。
㈱フォレストワンのソケットリフト用キット SCAKITを使用した手術のご紹介でした。脳に響く,と不評のソケットリフト。これを使えば患者さんの負担も少なく,安全で簡単にソケットリフトが行えます。
お昼休みを挟んで,いよいよトリの講師,医療法人雄之会つきやま歯科医院 築山鉄平先生です。未来型歯科医院とは?今や歯科医院の合言葉ともいえる「予防」。その本来の意味や,諸外国と日本の格差,これからの歯科医院の在り方を学びました。
日本は諸外国に比べて保険制度が非常に充実しており,日本人は何かあったらすぐに治療を受けることができます。それゆえ,最初から歯を大事にして病気にならないようにする・削らないようにする,という意識が,患者さんも歯科医師も非常に低い。本来は20歳までに予防の概念を確立していないと,将来治療を受けるリスクが高まります。「歯科医院の敗北の結果がインプラントという事実」というお話には非常に衝撃を受けました。治療の繰り返しサイクルの最終がインプラントになっているのです。「予防」という概念がまるでないのです。

アメリカ留学から帰ってきてから,未来型歯科医院を目指して日々奮闘されている築山先生,つきやま歯科医院での取り組みやスタイルを具体的に説明して下さいました。専門医による最高の治療,治療後口腔内の健康を保つための定期的なメンテナンス。そのために口腔内写真やレントゲン写真を患者さんがいつでも見られるようアプリの導入,CTスクリーニング,歯科医院での血糖値の検査・口腔がん検査など,全身の健康につながる情報を患者さんと共有して,共に歩んでいらっしゃいますまさに1 (口腔内)を診て10(全身)を知る戦法です。
そのためには歯科医師もスタッフも変わらなくてはなりません。WHAT=何をするか?その核心にはHOW=どうやってやるか?そしてその核心にはWHY=何のために?ほとんどの人が何のためにそれを行っているのかを理解していません。それこそ存在意義に当たります。スタッフ教育も,核心からついていかないといけないと感じました。

今回の講演会は本当に充実し過ぎるほどのボリュームのある内容で,時間がたつのも忘れるほどでした。これを教訓に,日々の診療に役立てていこうと,心新たに精進する所存です。
最後に,このような機会を与えてくださったI.O.R.の先生方,並びにスタッフの皆様に感謝いたします。


I.O.R.修学旅行 岐阜2016 歯科医師人生を見直す旅 ~白川郷、長良川鵜飼を通して~ 参加記

神奈川県 又吉歯科医院 又吉 誉章

2016 今年のI.O.R.修学旅行は,岐阜 長良川の鵜飼 世界遺産の白川郷と,盛り沢山な計画が発表されると,行ったことの無い私は,数か月前からワクワクしていた。
7 月2 日,岐阜駅から寂れた町を抜けタクシーで15分,趣のある宿に着いた。宿の名は「十八楼」創業1860年の歴史ある宿である。くじで部屋割りが決まる方式で,早速ドキドキしながら自分の部屋へ向かった。そこには,例会発表がある三隅先生・柴田先生と,マイペースなマジック林田先生がおり,緊張と緩和の織りなす何とも言えない雰囲気の部屋であった。
宿のすぐ横が屋形船の発着所になっており,鵜飼についての歴史を10分ほど聞いた後,屋形船に乗り込んだ。鵜飼が始まるまで,酒を飲みつつ,学術的な話や下の話で盛り上がり,すっかり辺りが暗くなった頃に,鵜飼の船が上流から松明の灯りと共にやってきた。少し遠いので,鵜が魚を捕らえる所は見えなかったが,皆声をあげて盛り上がった。21時に船を降りた後,温泉で,文字通り裸の付き合いをして楽しんだ。
ここまでが序章で,この後I.O.R.の長い夜が始まった。

22時,例会。まず,榊原先生が,インプラント周囲に生じた歯肉退縮に対するリカバリーを発表。沖縄でのPRIFで発表した内容で,いつもながら高い技術である。次に,定村先生が,自院がどのようにステップアップし,患者の待ち時間を少なくするためにどうすれば良いかの発表をした。医院の成長のために,非常に興味深い内容であった。 3 人目は,柴田先生 食事を変えることで歯周病予防ができると,皆とは違う視点からの発表で,今後の展開が楽しみであった。最後に,石黒先生が自身の10 年間のインプラント治療を振り返り,各症例を記録することの重要さを発表した。

例会1 日目が終わったのが24時,これでお開きと思いきや,裏例会なるものが1 室で始まった。小久保先生が,鵜匠の恰好で司会をし,墨先生がトラブル症例のパノラマ等を提示し,自分ならどうするかを問う形式である。酒も進んでいるので,酔いながらの討論である。しかも500円を払わないと発言できないシステム。様々な意見が出て,何が正解かなど決まっていないが,こういった討論がI.O.R.の強み。集まったお金は,震災のあった熊本組への寄付となり,心温まるサプライズとなった。気づけば, 2 時半。長い一日が終わった。

例会2 日目, 8 時から開始である。トップバッターは,内藤先生。徳島大学で行なってきた研究から,震災時などで身元確認を簡便にする歯科システム構築について講演していただいた。大学人として,我々開業医と違う立場からの大変有意義な講演であった。
次に,三隅先生がマイクロスコープを用いた歯内療法おけるCTの重要性について発表した。三隅先生と言えばマイクロという感じで,いつも興味深い症例を出してくれ,勉強になった。
3 人目は,伊藤先生。院内のシステムについての発表で,ドクター1 人で驚異的な患者数を診ているコツを発表。多くの先生が,びっくりしたことと思われる。ラストは,坪井先生と藤田先生。AOで発表した内容を英語でスマートにプレゼン。若い先生の発表は,メンバーにとって非常に刺激になった。例会発表の良い所は,プレゼンを作ることで,自分の治療を顧みて,勉強し,次に活かしていけることだと思う。

10時に例会が終わり,世界遺産の白川郷へ向け観光バスで出発である。道中,廉隅先生が医院の発展の歴史を発表してくれ,自分も頑張らなきゃいけないと改めて感じさせられた。長いバスでの移動後,世界遺産の白川郷へ到着。食堂で飛騨名物の朴葉味噌焼きを食べた後,合掌造り集落の散策である。広大な敷地に,合掌造りの古民家が点在しているのだが, 3軒の古民家が並んだ有名なスポットが何処にあるのか分からない。皆,疲れているので,そこを目指す人がいなかったが,どうしても見たかった私は廉隅先生と平島先生を無理矢理引き連れ,そこを目指した。人もまばらになってきた時, 2 人がその辺の古民家を,「もうこの古民家でいいんじゃないですか?」というのを聞こえないふりして,さらに突き進んだ。そうすると,一番進んだ所に,その3 軒の古民家が並んだ素晴らしい景色が目に飛び込んできた。感動である。 2 人も,満足気である。行って良かった。結局,この景色を観たのは,3 人だけであった。白川郷へ行った際には観ていただきたい。

このように,I.O.R.修学旅行は,盛沢山な内容となっているので,是非とも皆さんに参加していただきたい。
最後に,今回の素晴らしい修学旅行を企画していただいたI.O.R.名古屋のメンバーに感謝申し上げ,来年のI.O.R.熊本企画の「I.O.R.修学旅行 in 熊本:天草 2017~さらば涙 いつか泣いた数だけ幸せになる~」が今から楽しみで仕方ない。


I.O.R Get Arrived School (第 1 期)を受講して“ 検証は必ず臨床につながる”を確信にした6ヵ月

熊本県 イッコウ歯科医院 三隅 一公

2016年6 月12日サクセスイン プラントセンター I.O.R.研修室にて, 6 ヵ月に渡るGet Arrived Schoolが開校された。スクール という響きに何か学生時代を思い出し, 1 期生であることに何だか誇らしい気持ちを胸に研修室に入ったが、開校式を終え論文検索、論文抄読と進んだ頃の私にはすがすがしかった気持ちは無くなっていた。「コレは本気のヤツや」という思いが沸き上がったと同時に周りにいる受講生が真剣な顔つきに変わったのに気づいた時,これから始まる甘くない6 ヵ月を予感した。
そして,その予感は的中するのである。

このスクール のプログラムのコンセ プトは「科学的な視野を養い,自らが考え,それを検証する姿勢の第一歩を踏み出す」というものである。スクール では毎回論文抄読からスタート する。
これはもちろん儀式的なものではない。船木先生はまず,論文を読むことで「科学論理的思考」が身につくこと,教科書や成書の情報は最先端の情報ではなく,新しい情報は論文を読まないと入手できないことを述べられた。そして論文を読むときはcritical(批判的)に読むことを示され,本スクールではこれを徹底される。
恥ずかしながら私は,まともに論文を読んだことさえ無く,いわゆる論文アレル ギーというか,論文から距離を置いてい た。しかし,スクール ではこれは許されない。なぜなら,スクール を通して英語論文を1 度は翻訳し発表しなくてはならず,発表会でなくとも毎回行われる抄読会では必ず質問を求められるからである。私は運よく(?) 2 回発表となったが,慣れない論文の翻訳に約1 週間,休診日と診療後の時間のほとんどを論文に費やした。

私が発表を担当した論文は「技工過程で引き起こされるインプラント 垂直破折」と「患者固有の粘膜色に着色したアバットメント 」であった。まさに講師である竹下先生と墨先生の「何故?」から始まった検証であり,挑戦であり「日本人からエビエンスを」を掲げた両先生の科学者としての姿に改めて触れた瞬間であった。
しかし,考えてみると,この機会が無かったら,私は英語論文を手に取り,要約し,論文の意図や研究方法について自ら考えることをしただろうか,きつかった中でその一歩を踏み出せたことに,スクール の意義があり,講師の先生方の厳 しさの裏にある優しさを感じさせられた。

スクール ではインプランント外科の基本中の基本である切開,縫合からアドバンスといえる骨造成,サイナスリフト ,採血(CGF・PRF)そしてイン プラント 補綴デジタルソリューション からメンテナンス まで現在のイン プラント のほとんどを網羅しているといってもよい内容の講義実習も行われる。多くのレギュラーコース を持つI.O.R.ならではの非常に専門性の高い講義であった。
そして,最終回は2016年11月20日,スクール の最後を締めくくる受講生口頭発表が六本木ヒルズ森タワー 51階「theclub roomⅡ」にて行われた。

「ケース プレデンテーション 」部門と「クリニカルリサー チ」部門に受講生は分けられ,数か月前から準備し,学会形式で発表を行うものである。
私は竹下先生に指導を受けるグループであったが,前日の深夜までパソコン を持ち帰り,先生方とスライ ドの最終確認や訂正を行った。リサー チなど初めての経験であったが,準備をしていく中で自身の臨床を見つめ直すいい機会となり,自分で考えるということを始め,自身の臨床を系統立てて他人に示す難しさと大切さを痛感した。
全員の発表が終わり,受講生と味わったあの充実感は忘れられないものとなった。緊張で目に入らなかった森タワー 51階からの景色は夜景へと変わっており, 6 ヵ月を振り返りながら見たあの夜景は今も鮮明に焼き付いている。

懇親会を兼ねた終校式で,竹下先生がおっしゃった「私は検証は必ず臨床につながるという思いで10年間I.O.R.を続けてきた」という言葉に目頭が熱くなったことを思い出す。なぜなら,このスクール にてその言葉の意味の片鱗かも知れないが私も感じとることが出来たからである。
最後に,今回のスクール にて一緒に受講した先生方と,これからも臨床を語り合える仲間として,時にはプライベートや医院経営などについても腹を割って話せる仲間として,そして同じスクール を乗り越え,同じ釜の飯を食った戦友としてもお付き合いしていけたらと感じている。
末筆ながら今回のGet Arrived School受講にあたり,ご尽力をいただいた関係者各位,ご指導いただいた講師の先生方,サポート していただいたI.O.R.メンバーの先生方に心より深謝いたします。本当にありがとうございました。


I.O.R修学旅行(天草例会2017)受講記

東京都 はやしだ歯科 林田 真治

2015年第1回修学旅行(福岡県門司港例会)、2016年第2回修学旅行(岐阜県長良川例会)に続き、今年で第3回目となるI.O.R修学旅行は九州の会員の先生方のお世話のもと「島原の乱」の首領、益田四郎時貞(天草四郎)の出身地である熊本県天草市で行われました。
門司港、長良川と素晴らしい例会だったこともあり、私は今回の例会も楽しみにしておりました。

第1日目 7月22日(土)
熊本阿蘇空港から天草に車を走らせる約2時間半の車中もワクワクしっぱなしで、まさに修学旅行の気分でした。九州の強い日差しと濃い影に初夏を感じながら、集合場所の松島観光ホテル岬亭に到着。チェックインを済ませ、フロントがある1階の喫茶スペースで後続の先生方を待ちつつ、しばし談笑となり、すでに始まっていた小さな酒盛りに加わることとなりました。すぐに日頃の臨床談義などで盛り上がりはじめ、午後7時いよいよI.O.R天草例会開始となりました。天草四郎に扮した竹内先生の開会の挨拶、そして児玉先生による乾杯で開宴。しばしの間食事をとりながらの歓談となりました。

その後、I.O.Rに新たに加入され、この修学旅行にも初の参加となる武末先生、風間先生の紹介と挨拶があり、いよいよ例会1(会員発表 座長:船木先生 友寄先生)が始まりました。
会員発表1番目は風間先生によるβ-TCPパウダーとエアアブレージョンを使用したインプラント周囲骨欠損のリカバリーの症例検証とその予後の報告。2番目は篠崎先生による臼歯部中間歯欠損症例にシンプラントガイドとCAD/CAMアバットメントを応用したインプラント補綴症例の報告及びガイデッドサージェリーにおける注意点の喚起。3番目は竹内先生による装着様式毎の無歯顎インプラント補綴の検証と、衛生士によるプロフェッショナルケアに関する調査及び、装着様式毎の患者様満足度の調査結果の報告。続いて4番目に定村先生による10年間のインプラント臨床の振り返りとアバットメント別の比較検証の報告。そして最後5番目の新谷先生によるインプラント手術(主に抜歯後埋入・即時負荷)における自己生体由来移植材の治療成績と治療の際の様々な工夫の発表があり、非常に濃い内容の例会1となりました。
質疑応答もI.O.R.のこだわりを感じる鋭い質問が多く出て、熱い論議が繰り広げられました。発表内容のバリエーションの豊富さに驚くとともに、I.O.R会員のレベルの高さを痛感させられました。

その後、一時間ほどおいて例会2が開始となりました。こちらはラウンジにて各々、自由に歓談という形式がとられ、例会1の議論の続きはもちろんの事、普段なかなか触れ合えない遠くの先生同士が交流し情報交換できる大変貴重な時間となりました。
更に夜も更けるころ、場所を変え「行列ができる経営相談所」と題しコメンテーターには定村先生と光田先生、司会進行は三隅先生という形式で、修学旅行名物の"裏例会"が始まりました。
日々の診療の中で生じる様々な経営上の問題や、人事マネージメントの話など、皆が聞きたい話で満載の裏例会となり、質疑応答もI.O.R.らしい掛け合いが繰り広げられました。
かくして裏例会も大盛況のうちに終了。大変内容の濃い1日となりました。

第2日目 7月23日(日)
睡眠不足を跳ねのけ、早朝から例会3(予演会・特別講演会 座長:墨先生)が開始されました。三橋先生のインプラント学会ポスター発表予演会(両側下顎臼歯部遊離端欠損へのインプラント補綴が口腔機能回復に効果的であった症例の報告)後、熊本県出身の武末先生による天草例会特別講演会「口腔内スキャナーと接着・マテリアルの今」が行われました。
進化を続ける光学印象、製品ごとの特長や、注意点などを分かりやすく解説してくださるとともに、CAD/CAMを臨床で活用するための具体的なヒントが随所にちりばめられた内容となり、質疑が相次ぎました。これからのI.O.R.に、新風が吹き込まれた講演でした。
名残惜しいですが、ここで例会はすべて終了。

修学旅行もいよいよ終盤に差しかかりました。
皆で中庭にて記念撮影を行った後、修学旅行最後のイベントである有明海イルカウォッチングへ。この日は快晴で日差しは強めでしたが、海風を受けながらイルカウォッチングに船で向かうには最適な天気でした。船に揺られること40分。到着した海域はイルカにとって天敵のいない環境で、年中イルカを見ることが出来る日本でも数少ないイルカウォッチングの名所です。家族単位で群れになり海上をジャンプしながら泳ぐ野生のイルカの優雅な姿を間近で見て、感動の歓声が船上に響き渡りました。

多くの知識と思い出をお土産に現地解散、修学旅行は幕を閉じました。学術もレクレーションも手を抜かないI.O.R.のパワーを感じた2日間となりました。
九州エリアの会員の先生方や、ご協力いただいた企業の皆様、事務の方には、この修学旅行を早い段階から準備していただき、また、盛り上げていただいたことに感謝申し上げます。
次期の修学旅行は、福島いわきで開催することが決まっております。毎年進化をし続ける修学旅行。来期も今年以上の思い出と、知識を詰め込んだ内容になる事間違いなしと確信しております!


22期 I.O.R GET STARTED COURSE を受講して

福岡県北九州市 かなまる歯科クリニック 金丸 智士

私が今回受講したのは、開業前にもう一度、インプラント治療を一から学びたいという思いからでした。竹下先生、児玉先生には私の熱い思い以上に熱い気持ちで講義をしていただき大変有意義な三日間となりました。

初日は、診査・診断・計画やアストラテックのインプラントの特性を症例を交えての講義そして実習と大変内容の濃いものでした。竹下先生の診療における日々のルーティーンは非常に参考になりました。児玉先生の解剖や外科の基本手技はとてもわかりやすく頭にすんなりと入ってきました。
初日をほぼノンストップでみっちり勉強した後は懇親会へ。この懇親会がまた濃く、講義中では聞けないお話をたくさん聞かせていただきました。それにしても皆様お酒がお強い。。。。。

二日目は、朝電車の乗り継ぎに失敗して豊島園まで行ってしまうというハプニングからスタートし遅刻してしまい申し訳ございませんでした。この日も縫合や埋入、ボリューム満点の内容で大変有意義な一日となりました。またI.O.R. 会員でいらっしゃる石黒先生の症例発表も大変勉強になりました。

月が変わり、三日目。この日は私が一番モヤモヤしていた補綴について。このセクションに関しても内容濃く詳しく説明いただきクリアになり、特に粘膜貫通部の重要性が理解できました。一番聞きたかったセクションなので食いつき気味で色々聞かせていただきました。

三日間を通じて私が感じたことは、アストラテックのインプラントの良さについてです。難しい部分はたくさんありますが、しっかり勉強し導入しようと考えております。そしてI.O.R.の先生方のインプラントを始めとする歯科への思いや姿勢を学んでいきたいと思っております。
最後に、竹下先生、児玉先生、I.O.R.のスタッフの皆様、セミナーに誘っていただいた三隅先生、運営に携わっていただいた皆様学ぶ機会を与えていただき大変感謝しております。今後とも是非よろしくお願い致します。


IOR 補綴コースを受講して

山口県 藤井歯科医院 藤井克行

平成27年11月29日、東京も冬の始まりを迎えるなか、タカラベルモントにて、IOR補綴コースが行われました。
私は今年の春、改めて、今までのインプラントに対する知識と技術を見つめ直す目的でGet Started Course を受講しました。それから、半年後、外科の術式もさることながら、補綴も長期予後には重要なファクターであることは間違いないと思われるため、今回の補綴コースで再確認と最新トピックスについて学ばせていただきました。

午前中、まず墨先生のセメント固定についての講義でした。IOR創設当初はダイレクトアバットメントを使用し、そのためにはフィクスチャーの正しい埋入方向が必要というのが基本的なスタンスだったようです。そのダイレクトアバットメントの利点や印象方法など、細かく動画を入れながらのお話でした。
次に、タイデザインについても、物性のことからトライインアバットメントによるアバットメントの選択、印象、表面処理など多岐にわたってのお話でした。その後、キャストデザインについてでは、テクニカルデータをしっかりと守ることや、技工サイドの注意点などお話されました。そして、アトランティスのお話では、デジタルの優位性、費用面、GPには関心のある技工料等など最新のお話でした。

次に、竹下先生の登場です。今度はスクリュー固定について、20°・45°・アングルドアバットメントそれぞれの適応症例、締結時のトルク値、印象時における注意点や、物性のお話など、細かくかつ分かりやすくお話しされていたのが印象的でした。私はあまりスクリューを選択しないため、とても勉強になると同時に、これから超高齢化社会におけるインプラント修復のあり方を考えさせられるお話でした。個人的にはお金が許せばコーヌスがいいかなと思いましたが…

午後からは、榊原先生の症例を見ながらの補綴設計に関するディスカッションでした。若い先生から経験豊富な先生たちそれぞれ、治療計画の違いや疑問点など熱いディスカッションでした。これまた、セメントかスクリューかのバトルが勃発。(笑)とにかく熱い。答えのない永遠のテーマに思えました。児玉先生もGBRについて熱くお話しされ、とても有意義な時間でした。

最後に、墨先生による、これからのアストラのお話でした。ご自身のお母様の症例をだされての興味深いお話でした。 今年からIORに参加させていただき、データに基づいた所や、豊富な症例があること、また、ざっくばらんな雰囲気がとても好きです。これからもIORに関わっていこうと思っております。


21期 I.O.R. GET STARTED COURSEを受講して

東京都新宿区 髙木歯科医院勤務 髙木翼

私は5年目の歯科医師ですが、日々の臨床のなかで欠損補綴に対し、固定式ブリッジまたは義歯による治療法で行っておりましたが、常に限界を感じていました。
天然歯をいかに削らずに。残存歯にいかに負担をかけずに。そして患者様がしっかり噛むことができて喜んでくれる。そんな治療方法としてインプラント治療の技術を身に付けたく受講しました。

セミナー内容は卒業以来まともに勉強をしてこなかった私にも大変わかりやすく、そして引き込まれる内容でした。
それはインプラントの基本事項から治療計画、スタッフ教育、患者様に対する説明方法と契約まで竹下先生の実際の診療をみさせていただいているような講義でした。

児玉先生からは上顎、下顎それぞれに実際埋入を想像して注意すべきポイントを学びました。それには実体験をもとに起こり得る偶発症と対応策があり、特に忘れられないのが「外科処置は直視直達が大原則」。卒業以来一般開業医でしか働いていない私にとって口腔外科の基礎の基礎から理解していくことができました。
そして3日目、九州からI.O.R会員である竹内先生が自身の症例を発表してくださいました。フルマウスで咬合再構築する症例を発表され、以前I.O.R.GET STARTED COURSE(以下I.O.R.GSC)を受講されていたと聞きましたが、私も努力を続けていけばこのような難しい症例も解決できるのかと、これからのモチベーションに繋がりました。

I.O.R. GSCを受講し私が感じたメーカー主導のセミナーと違う点は、先生方が一方的に話すのではなく受講生が分かるように努めてくださっていることです。
10月のコースを終えた私のもとにインプラントを希望される患者様が来院されました。早速学んだ方法で診査診断をしたところ、様々な疑問点が浮かびました。
これについて竹下先生は快く受け止めてくださり、11月のコース前日の懇親会はI.O.R.会員の先生方と熱く症例検討をして、セミナー当日にも急遽時間を作っていただき受講生全員で意見交換、そして竹下先生、児玉先生の治療計画を共有することができました。

3日間を通して得られたのは、実際にインプラントを希望される患者様を前にして、治療計画を立てるために必要な知識や事故を起こさないために、自分の力量を把握するための知識。そしてインプラント治療に必要な基本的術式と、CTやシュミレーションソフトを併用しての先進的技術などです。
内容がぎっしり詰まった3日間でしたが決して退屈することなく、すべてが自分の臨床に活かされていることを今、受講記を書きながら実感しております。

最後に竹下先生、児玉先生をはじめI.O.R.のスタッフの皆様方におかれましては、このような機会を与えて頂き感謝しております。今後とも宜しくお願い致します。


第8回I.O.R.例会 in 門司港 2015 ~朝まで生プレゼンやっちゃいますか~

墨 尚

毎日、暑い! さて、2015年、我々I.O.R.の熱くて暑い夏は北九州は門司港で幕を開けた。題して、【第8回I.O.R.例会 in 門司港 2015 ~朝まで生プレゼンやっちゃいますか~】
7月4日、例会は国指定重要文化財三井倶楽部(福岡県)を貸し切り、河豚の会食を頂きながら約40名の会員の参加をもっての中で始まった。

トップバッターは藤澤くん。インプラントアンカーを用いた矯正治療。矯正治療には門外漢な私はとにかく一字一句ついていくのに必死だったし、予定時間を大幅にオーバーした彼の講演はとにかく場の空気を一気に暖めた。続いて、河村くん。Visual Analogue Scale(V.A.S.)を用いた、自身と経験豊富な歯科医師らのアンケート結果と比較。インプラント治療を志す者すべてが通るであろう術者の「へたれ」な気持ちをズバっと切り取った。学会に提出するなど、ここからの展開に期待したい。そして、賀代ちゃん。自分年表を作成し、己の歯科医師人生を振り返り、未来を見つける。実際、手書きの年表から2014-15年にかけて飛躍な予感がプンプン匂う、彼女ならではのソコにいるものすべてを巻き込む発表は圧巻であった。初日のトリは平島くん。セメント固定式とスクリュー固定式の比較と工夫した上部構造。この難題に自身の工夫を交えた講演はI.O.R.が目指すイノベーションのまさにとっかかりな気がする。この難題に関しては、11月の補綴コースで、深く切り込みたいと思っているので、また話を交わしましょう。そして、この後、賀代ちゃんが脱ぐ!(着る?)というとんでもないPVが披露され、大盛り上がりのまま、海賊船を貸し切った2次会へと場を移した。そこでは思い思いのディスカッション、またプライベートな会話まで、酒の酔いに船酔いもプラスされたのか、やっぱこの雰囲気がI.O.R.だね、と、まぁ想像通りの展開である。

2日目、朝イチは又吉くん。次々週に行われる沖縄でのPRIFでの発表を見据えた英語での予演会を兼ねた発表。矯正治療患者においてのインプラント埋入のタイミングは「先か後か」。難しい問題ではあるが、「条件さえ許すのであれば先!」と、ここでもPRIFでも一歩も引かずに言い切る姿勢に感銘を覚えた。次に登壇したのは三隅くん。エンド+マイクロスコープ+MTAという最先端トピックスを彼らしい探求心で深く掘り下げた複数ケースを用いてプレゼンテーションした。さて、続いてガイドでジョージ(藤田譲治)。ガイドの誤差、誰もが不安視するその誤差を三角関係と三角関数を用いて情熱的かつ理路整然と説明した。この分野は日進月歩で進歩する。この研究は時代をリードする可能性を秘めていると思うので、これに満足せず、どんどん出していってほしいと思う。そして、トム。多くの歯科医師がスタッフ採用と育成について頭を悩ませている現実を指摘し、個別に悩みを相談しあい、悩みを共有することの大切さ、また、そうすることで集客セミナーなどに頼らずとも健全経営は可能だ!という事実を自身の経験・挫折から、またそのディスカッション風景を撮影した動画を交えながら熱っぽく語った。最後に、タージン(友寄泰樹)。さすが二日間の大トリ。上顎洞炎の治療後にインプラントを埋入した2症例の発表は口腔外科出身の彼ならでは。ユーモアと治療センス・スキルの高さは、彼らしく控えめな口調の中にもひしひしと伝わり、トラブルを起こさないために、と患者に対する熱い思いのこもった非常に濃い発表だった。

今回の例会だけでなく、我々I.O.R.では、全ての発表において、「学会形式で」というスタイルにこだわっている。これは、既存のケースプレゼンテーションにはない、深い洞察と探求心を養うため、また、発表することが目的ではなく、その過程が大切だということの表れとして、また全ての歯科医師が同じように情報を共有していくための手段であり、将来その成果を学会誌なりの論文で発表する際のツールとして活用していきたい、と願うからであるが、今回の例会では、全ての演題において、それが徹底し、あたかも本当の学会会場にいるのかという錯覚にとらわれるほどの(1日目は酒飲みながらだったけど…)内容の充実さに、これほどI.O.R.の若手を頼もしく思ったことはない。

午後からは今回の例会をほぼ1人でオーガナイズしてくれた、たま(児玉崇先生)の、なんと例会の前日が内覧会というオープンしたての歯科医院を全員で見学した。たま、忙しい中ホントにありがとうございました。その後、関門海峡を渡り下関へ。昨日からずっと一緒なのにまた輪になって昼食を食っても話題が尽きない。こんな仲間が、全員で研鑽しチーム全体のボトムアップを図ろうとするI.O.R.が僕は大好きだ。


IOR 外科コースを受講して

愛知県一宮市 まごころ歯科  安藤 公敏

平成27年6月21日 タカラベルモント株式会社のセミナー室にてIOR外科コースを受講しました。
船木先生による外科の基本手技についての講義と実習から始まりました。

切開・縫合は外科の基本であり歯科医師の誰もが必要な技術ですが、改めて教えていただくと日々の臨床で深く考えること無く外科処置を行っていたことを痛感しました。セミナーの中で「そこにある上皮欠損をどう治すか」というテーマで様々な方法とその利点、欠点について学びました。その後、切開、アンダーマイニング、深層縫合、連続埋没縫合、縫縮方法、テルダーミスを用いたシンプルな治療法などの実習がありました。
理論に基づき、手羽先を用いて実際に手を動かして学ぶことで理解がしやすく、また体で習得することで外科治療を行う自信につながりました。さらに、骨を保存する抜歯法やアテロコラーゲン、β-TCP等を用いたソケットプリザベーションでインプラント治療をよりシンプルに行うことができる可能性を知ることができました。

後半は、児玉先生によるサイナスリフト同時埋入および上顎結節傾斜埋入の実習がありました。実習に先立ち解剖の講義があり、サイナスリフトを行うにあたり術部の解剖を十分に理解し事前にCT等で確認することが必須であることがわかりました。特にブラインドの部位で起こった出血を止めることがいかに困難で危険であることを、自身の体験も紹介しながら説明していただきました。
上顎結節への傾斜埋入実習では、模型上でも一部裂開するなど、高度かつ非常にリスクの高い治療法であるとわかりました。サイナスリフトの講義・実習および症例を学ぶことで、サイナスリフトを適切に行うことで無理な傾斜埋入に頼らない補綴主導型のインプラント治療が可能であると実感できました。

長時間ではありましたが、実習が多く組み込まれており、セミナーの時間はむしろ足りないと感じるほどでした。講師の先生方は、どの質問に対しても丁寧に誠実に答えていただき、受講生みなスッキリした気持ちでセミナーを終えることができました。
この機会をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。


第3回I.O.R.ベルギー&ユーロペリオ研修を終えて

自由が丘てづか歯科・矯正歯科勤務  岡田千のぶ

勤務先の院長の勧めで第17期Get Started Courseを受講、おさらいコース第7ピリオドもお世話になりました、岡田です。I.O.R.で多くの素晴らしい先生方との出逢いに恵まれ、最新の知見や熱い想いを拝聴するにつけ、自分の歯科医師としての位置づけや目指すものについても想いを深めてきました。
遅い目覚め、他力本願的な動機であったことは否めませんが、本研修に参加することでこれから見る世界が一層変わることを期待し大きな決意をしつつ・・・2015年5月31日、羽田を飛び立ったのでした。
恥ずかしながら海外研修も国際学会も初体験の私が、この度受講記を書かせて頂く運びとなりましたので、以下にご報告いたします。

ゲント着翌日から丸二日間、Hugo教授のもと中身の濃い研修が続きました。
研修初日:アストラテックインプラントシステムの説明に続きProf. Hugoによるライブオペ。術式順序のちょっとした工夫や、骨質や状況に応じた選択とその理由など、教科書はおろかハンズオンでも聞けないようなエッセンスを惜しみなく示してくださいました。モニタールームでも竹下先生を中心に熱心な議論が繰り広げられました。ハンズオン、Dr.ヤンの講義と続き、長い一日が終了。

研修二日目:午前はProf. Hugoの講義。国や文化の違いはあるが、特に下顎無歯顎でQOLの低下が著しい。患者さんの経済状況にもよるが、顎堤の吸収状態を正しく評価し、粘膜支持を確保のうえボールアタッチメントを適切に活用することで、IODによりQOLが上昇するとのことでした。
午後は4人の先生方のプレゼンと活発な討論。

榊原先生:対合歯の摩耗にジルコニアの表面性状が与える影響について。対合歯の摩耗にはジルコニアの硬さではなく表面の滑沢性と内部構造が関与する。その評価に摩擦係数を用いると従来の報告で50万回ほど繰り返していた試験は10?100回で結果予測が可能。そして鏡面研磨のジルコニアと研削したそれの摩擦係数を比較すると、ジルコニアの修復物に十分な研磨を施せば、対合天然歯の摩耗は極めて少ないと判断できる。

又吉先生:一般開業医と歯科矯正医の連携?インプラント治療を通して? 矯正とインプラントの併用が不可欠な症例の多くは矯正治療後にインプラント埋入を行うが、矯正医と密に早期連携しゴールを共有することで、インプラント埋入を先行させそれを固定源として矯正治療に活用し良好な結果を得た2症例の紹介。

北山先生:Current Status of Dental Prostheses for Edentulous Mouths and Advantages of Plate Denture Therapy 無歯顎補綴臨床において我々はもう一度総義歯を見直す時期に来ており、総義歯治療の診査・診断はインプラント補綴治療の羅針盤になる。真の意味の「生体に調和した義歯」の症例を動画で提示。さらに天然歯に近いインプラント治療に有用というNCFシステムとナビデントの紹介。

竹下先生:超高齢者社会のインプラント上部構造設計について~Auro gaivano crown(AGC)を用いた術者可撤式上部構造の有効性~ 要介護状態の口腔ケアを考慮すると、上部構造は固定性から可撤式への移行が理想だが、そのような状況での修正は難しい。術者可徹式の上部構造(コーヌス力を利用するAGC)を装着し術後5年が経過した多数歯欠損症例について検証したところ、本構造は口腔ケアが容易でインプラント周囲粘膜の炎症コントロール・上部構造の修理ともに容易なため多数歯欠損のインプラント補綴装置として有効と言える。

脳ミソがパンパンになりながらも夕刻からはProf. Hugoのご自宅にお招き頂き、素敵なお庭とシャンパンを堪能してベルギービールを楽しむバーへ。
酸味が強いベルギービールの、異文化を感じる味は一生忘れられません。

後半はロンドンに移動しユーロペリオ参加。私はポスター発表が形態も雰囲気も面白くて(内容の理解はさておき)時間を費やしました。
隙間時間を活用して観光も満喫しました。最終日は皆で絶景セブンシスターズへ。沢山の思い出ができました。

私にとって本研修のキーワードは、『本物』でした。研修がなければ行くこともなかったかもしれない地に赴き、生の声を聴くことができました。
すぐそこに居るのに手が届かないように感じた、国を超え自在に活躍する同胞に目を奪われた時間。ビール片手に夜な夜な耳を傾けた、ふだんは面白い仲間が熱く語るポリシーや日常の診療で感じている想い。自分の脚で訪れ肌で感じた名所旧跡、美術品・・・。すべてが本物でした。
『本物であれ!』と、何度も大きな力に喝を入れられているようでした!

今回の私はインプットメインでしたが、感じた想いは確かに『本物』でした。帰国後の日々の臨床も、自分自身のものごとの受け止め方にも、良い変化が起こりつつあります。これを近い将来アウトプットに換えてゆく決意です。

最後になりましたが、研修に際し、Hugo教授ならびにゲント大学の方々、ご一緒頂きました諸先生方、深くご配慮頂きましたI.O.R.の方々、そして我々を深く大きな懐で率い導いてくださった竹下先生、この研修に関わってくださった全ての方々に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!


I.O.R Get Started Course を受講して

愛知県安城市 こもれび歯科  山田 泰史

平成27年4月4日・5日、5月17日の3日間、I.O.R Get Started Courseに参加させていただきました。
インプラント治療は勤務医時代から行ってきましたが、このタイミングで初心に戻り、インプラント治療とこれからどのように向き合っていけばいいかを再確認したいと思い参加させて頂きました。

セミナー内容は初日からぎっしり詰まっており、1日目の治療契約・診査・診断では、今まであまり深く考えていなかった解剖学の復習が深く記憶に残っております。自分が行っている診療は、あくまで生身の人間を触らせて頂いているという基本的なことを見つめ直す時間になりました。
また、レントゲン写真のトレースによる読影・診断を数年ぶりに行いましたが、近年ソフトの進化によりいつの間にか機械に診断を任せてしまっていた自分に気付きました。レントゲン写真から得られる情報量の多さを痛感し、それを活かす重要さを学ばせて頂きました。

2日目は外科手技を学ぶ時間でしたが、手術環境を整える事の重要性を学び、手術時の基本的な手技、縫合の実習等を行いました。前夜の懇親会のお酒が残っている中での実習でしたが、ひとつひとつのステップをしっかり学び直す事ができました。

3日目は日曜日のみでしたが、竹下先生よりお誘いを受け、前夜の懇親会から参加させていただきました。セミナーでは聞けないお話も聞く事ができ、非常に楽しい時間を過ごすことができました。竹下先生、児玉先生、I.O.Rのスタッフの方々との距離がここで近くなったような気がします。日曜はまたしても二日酔いでしたが…
3日目はインプラント印象、補綴について学びました。歯肉の貫通部の重要性は非常によく理解できました。また、CAD/CAM用アバットメント『アトランティスアバットメント』のお話も聞く事ができました。技工士任せでなく歯科医師が主導でアバットメントをデザインできる良さを学ばせて頂きました。

コースに参加し感じた事は、I.O.Rの皆様の考えは常に患者様の健康が念頭にあること、インプラントを埋入することがゴールではなく、埋入した瞬間からスタートなんだと教えて頂いたような気がします。
3日間があっという間にすぎましたが、常に刺激を受け充実した時間を過ごす事ができました。
最後に、竹下先生・児玉先生をはじめI.O.Rのスタッフの皆様方におかれましては、このような機会を与えて頂き感謝しております。今後とも宜しくお願い致します。


I.O.R. 外科・補綴コース(デジタルソリューション)を受講して

H27。3。29
千葉県我孫子市 クレアデンタルクリニック勤務 松永雅実

大学の先輩である竹下先生とのご縁があり、I.O.R.へ入会いたしました。
千葉県我孫子市のクレアデンタルクリニックで勤務医をしています松永と申します。
当医院ではアストラテック、ノーベルバイオケア、バイオメット3i の3社のインプラント・システムを使用しております。インプラント初心者であった私は、院長の勧めで初めてのケースにアストラテックを用いました。 Get Started Courseを受講し、基礎を学んだ後、Introduction Courseを受講しながら、現在やっと40本目のインプラント埋入に至っています。

今回のコースではまず墨先生によるアトランティスアバットメントの性状、利点、生体親和性の良さ などをとても解りやすく教えて頂きました。 どのコースでもおっしゃられるのが、「最終補綴物を考慮しての設計、フィクスチャー、アバットメントの選択、デザインが大切」ということです。

午後は児玉先生の講義から始まりました。デジタル化が進む現在、それらの最先端の技術を取り入れようと様々な勉強会へ参加していますが、 今回の児玉先生の言葉で一番気を引き締められたものが以下でした。

[諸刃の剣];外科手術は十分な視野を確保して、直視直達で進行するのが大原則である。  手術侵襲の低減などはあくまでも副次的効果に過ぎない。ガイドシステムの真の用途は<手術の精度を上げるもの>であり、経験の浅い術者を変身させる魔法のツールでは決してない。  様々な誤差発生の要因があり、思わぬ合併症が起こる可能性を考慮して術者自らがガイドをうまく操ることが重要である。  <コンピュータに頼りきった手術を決して行うべきでない>

その後シンプラントを用いて実際にサージカルガイドの設計、発注の仕方を初心者にも解りやすく丁寧に教えて頂き、実際のガイドと顎模型を使っての下顎前歯部への埋入実習を行いました。 先生方からとても優しくご指導いただき、今更ながら聞きづらい質問もたくさんしてしまいました(笑)。
最後の竹下先生の講義では、実際のオペの様々な症例のスライドや動画を交えてのお話でした。 朝からの講義のおさらいにもなり、頭の中でまとめることができました。

I.O.R.の先生方はとても親切丁寧で、未熟者の私たちにもフレンドリーに接していただき、いつも質問をしやすく有難く思っております。 毎回内容もバージョンアップしていき、そして他の勉強会にはあまり見られない失敗症例なども たくさん見せていただけるところが、大変勉強になります。
今回、実際に使用したサージカルガイドは各自持ち帰ることが出来ました。また、設計発注したアトランティスアバットメントが後日手元に届けられるそうで、とても楽しみです。

次回は外科コースでまた初心に戻り、切開、縫合を学び、サイナスリフトの実習を勉強しに行きたいと思います。 今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
PS, 今回一つだけ残念だったこと・・・打ち上げがなかったこと、です(笑)


Academy of Osseointegration 30 th Anniversary Meeting in San Francisco に参加して

岐阜県 いとうデンタルクリニック 伊藤 智美

2015年3月12日~14日 カリフォルニア州サンフランシスコにてAcademy of Osseointegration 30 th Anniversary Meeting(AO)が開催されました。
わたしは、去年のシアトルに続き2度目のAO参加です。シアトルではジャパンセッションもあり、多くの先生方とご一緒でしたが、今年は少人数での参加となりました。
IORからは3名の先生が発表されました。

出発前日は3月というのに岐阜ではなんと雪!当日セントレアに向かう11日朝も道には雪が残り、渋滞にあいながら空港に到着しました。日付変更線を越え、同11日朝サンフランシスコ国際空港に到着すると、さすがカリフォルニア、日差しも強く暖かいじゃありませんか。小久保先生、榊原先生とともにホテルに向かい、チェックインも早々に早速会場へ下見に行きました。今回始めての発表となる小久保先生に早くも緊張が走ります。

12日学会初日は受付を済ませ、デンツプライのモーニングセッションに潜入しました。前歯部のインプラントにおける軟組織のマネージメントやオッセオスピードEV プロファイルを使った症例の紹介などがありました。 午後は明日の発表に備え、ポスター会場の下見です。ポスター会場は展示ブースの奥に設置されており、今年から始まったパソコンを使ったプレゼン形式で先生方が発表されており、とても盛況な状態でした。一足先に三宅先生の発表があり、外国の先生からの質問に一生懸命答える様子にエールを送りました。
その後、サンフランシスコではお約束のフィッシャーマンズワーフに移動し、窓からアルカトラズ島と遠くゴールデンゲートブリッジの見えるNEPTUNE’Sという店で牡蠣に舌鼓を打ちました。夜にはデンツプライ主催のパーティーがマリオットホテルマーキス最上階で開催されました。去年のシアトルでのパーティーとはひと味違って、素晴らしい夜景と落ち着いた雰囲気の中、多くの先生方が活発に交流をかわしておられました。国は違ってもインプラント治療に対する熱い想いは同じなんだと感動を覚えました。

2次会も終え、場所をホテルに移して明日のリハーサルが始まりました。トップバッターはなんといってもAOデビューとなる小久保先生です。かなり念入りに練習されていただけあって素晴らしいしあがりです。続いて墨先生、竹下先生、お二人とも慣れた様子でスムーズにリハーサルが進み、夜も更けて行きました。

学会2日目の13日、発表当日を迎えました。朝はゆっくり会場に向かい、午後からのポスター発表に備えます。
小久保先生は、The importance of good surgical field visibilityというタイトルで、術者、アシスタントともにサージカムをつけて動画を撮影し、アシスタント側からは術野が意外に見えていない事から、術野の見え方について術者とアシスタントがどのように工夫すればより見やすくなるかということについて分かりやすく考察されました。
竹下先生は、Suprastructure design for the aging population using Auro Galvano Crownsと題して、固定式のインプラント修復物は高齢になるとそのメインテナンスが難しくなることがある。そのような場合にはガルバノを応用したコーヌスタイプの修復物を使用するとよい、と発表されました。
墨先生は、A consideration of loading time of fluoride-modified surface Imprantsと題し、フッ化物加工したインプラントは6週間で純チタンインプラント12週と同じインテグレーション(ISQ値)を獲得すると述べられました。

今回からポスターの発表形式が変わったことから、現場での混乱はあったもののどの先生も興味深い内容で素晴らしい発表だったと思います。 その夜はベルギーのゲント大学のDr.Hugoとその仲間の先生方とともにすき焼きのお店NAbeへ。そこでも熱い会話をかわす先生方、素敵でした。

最終日となる14日は早朝にホテルを出発し、墨先生の運転でカリフォルニア州中東部、シェラネバダ山脈に広がる自然公園のヨセミテ国立公園に向かいました。ヨセミテ国立公園は、およそ1000万年前に山脈が隆起したのが始まりで、太古から流れる川の流れと相次ぐ氷河期の到来により急峻な渓谷が滑らかなU字谷と変わっていったもので、現在の形になったのがおよそ1万年前だそうです。
その話の時に、竹下先生が「おれら見てるの3年とか5年とかってみじけーな?」と言われたのがとても印象的でした。 また、見所も満載で、まずはトンネルビュー、世界3位の700mを超える高低差で流れ落ちるブライダルベール滝、世界最大の一枚岩エルキャピタン、巨大な岸壁ハーフドームなど、どれも自然の大きさに圧倒され息をのむ連続でした。 新鮮な空気を思う存分堪能しすっかりリフレッシュした後、再び墨先生運転の車で岐路に着いた一行は、最後の夜にふさわしく?行列のできるサンフランシスコのダウンタウン、ユニオンスクエアにほど近い大阪うどんの『堂島庵』に。ここはうどんだけでなく、トンカツ定食やカレーなどもおいてある人気店で、みなさんしっかり定食を美味しい美味しいと食べておられました。

墨先生、竹下先生はその日の深夜便で帰国され、16日月曜日の早朝成田着、その日の診療をこなされたようです。お二人のバイタリティーに改めて脱帽いたしました。

今回、去年のシアトルと違い少人数での参加となり、ご一緒させていただいた先生方と色々お話する機会を得ることができました。その中でどの先生も一開業医として日々の診療を頑張られながら、それだけでは飽き足らずこのような場で発表されたり、他にも海外の研修に行かれたり、はたまたIORでも全国各地でご講演などされています。
その飽くなき探究心とバイタリティーにかなり触発されますし、少しでも追いつけたらと心から感じました。
このような機会をいただいたことに心より感謝申し上げます。
また、この場をお借りして、学会期間中もヨセミテ国立公園のような遠い場所までもいつも運転していただいた墨先生とご一緒させていただいた竹下先生、小久保先生、榊原先生に多大な感謝を申し上げます。ありがとうございました。


I.O.R. 福岡コースを受講して

熊本県 たけうち歯科医院 竹内清信

平成27年1月25日、福岡県福岡市、アクロス福岡にて今年最初のI.O.R.福岡コース(骨造成テクニック基礎から 応用まで学ぼう)に参加させて頂きました。

午前の部は東北大学顎顔面口腔外科学分野 高橋哲教授の講義から始まり、骨造成の術式の種類、 造骨後の骨のリモデリングの病理学的様相、各種骨移植材料の生物学的特徴等を学びました。その後、豚の顎骨を用いた実習となり、ピエゾサージェリーを使用したブロック骨移植、チタンメッシュによるGBRを行いました。
実習を通して、持針器の持ち方、縫合の順番等外科手技の基本になる事まで、事細かに御指導して頂き、またピエゾサージェリーやチタンメッシュを直接手に触れる事で少しでも実際のオペに感覚的に近づく事ができた大変貴重な経験をさせて頂きました。

午後からは、児玉先生のサイナスリフトの講義後、模型を用いた実習指導を受けました。
児玉先生の講義は、以前何度か拝聴させて頂いた事があるんですが、口腔外科医としての視点から、サイナスリフトのみならず、私達の身近な臨床で起こり得る外科手技による偶発症をはじめ、実際の経験談から学ばれた対処法まで丁寧にかつわかりやすく講義されるため、毎回大変勉強になります。

実習では、左右異なる上顎既存骨の骨幅や上顎洞粘膜が模型上に形作られており、高橋教授・児玉先生指導の下 ウインドウの形成の位置や仕方、上顎洞粘膜剥離の要点等手とり足とり教えて頂きました。
実際のオペになると、模型上との口腔内とでは全く違ってくる事は承知していますが、模型上で行う一つ一つの手技の積み重ねが、臨床に生きてくるものだと思いますので無駄にはできません。

開業して間もない私にとって、骨造成は難易度の高い手技の一つではありますが、インプラント治療を今後行っていく中で避けては通れない外科的分野であります。
このコースの受講を期に、高橋教授・児玉先生から学んだ事を忘れず、少しずつではありますが、私の臨床のエッセンスとして加えていきたいと思います。

最後に、度々I.O.R.のコースを受講させて頂き、毎回、受講生と同じ目線で、そして同じ感性で接し、御指導して頂けるインストラクターの先生方に今一度感謝申し上げます。
今後ともどうかよろしくお願い致します。


Get started course 19期

大阪府勤務医 堀内信之介

実家の医院でアストラテックのインプラントを導入することになり、父とともに受講させていただきました。
今までの他のセミナーや勉強会では、上手くいった症例、綺麗な症例しか見たことがなく、確かに理想なのかも…と思いつつも、なかなか自分のものにできず、実践していくことができないことが多かった気がします。今回今までと違うなと感じたのは、竹下先生のご自身の失敗症例を提示して頂いたことでした。逆行性インプラント周囲炎、インプラント起因の切歯菅のう胞、火傷、舌側からの穿孔など、どれも実際に経験されたことだったのでとても現実味があり、今までの自分が起こしていてもおかしくないと思うと恐怖感を覚えました。

竹下先生がおっしゃるように、Survival rateではなくSuccess rateを高めることが大事で、綺麗さももちろん求めたいですが、何よりもしっかり噛めること、管理がしやすくて長期的に安定することを目指して、特に術後3年までにトラブルが起こらないようにしたいと強く感じました。

児玉先生からは、外科術式や、インプラント治療の際に注意すべき動脈・静脈・神経などの局所解剖のおさらいや手術中のトラブル、全身疾患の有無に関わらず手術中に起こりうる偶発症とその対処についても教えていただきました。
竹下先生の「インプラントマニア」とのご紹介もかなりインパクトがありましたが、実際に口腔外科の第一線でハードな手術を経験してこられた児玉先生の講義はとてもわかりやすく、非常に興味深いと感じました。

術中・術後の出血にはまず圧迫し、一度冷静になって適切な止血を行うこと。神経損傷の場合には投薬やブロック注射、また知覚鈍麻の範囲を記録することも大切だと教えていただきました。これらのことは患者さんの命を守る為にはもちろん、自分の身を守る上でもとても大切だと思いました。
また、全身的既往歴のある患者さんの場合は、その方のお話を鵜呑みにするのではなく、医科主治医と必ずコンサルテーションを行おうと思いました。

まさか父と一緒に受講するとは思いもよらず、最初は若干の不安がありましたが、2日間非常に濃く、有意義な時間が過ごせました。しっかりと消化して自分達の成長につなげるとともに、患者さんにも安心・安全な治療を提供できるようにこれからも勉強し続けていきたいです。差し支えなければ今後とも親子共々懇意にして頂けたら幸いです。2日間本当にありがとうごさいました。


I.O.Rおさらいコースを受講して

州央歯科 勤務 岡本志保

平成26年6月~11月の半年間、計6回に渡りI.O.Rおさらいコースを受講させていただきました。
私は墨先生のGSコースを受講していましたので当時勤務していましたトム歯科クリニックの光田先生に相談させて頂いたところ、おさらいコースを薦めていただいたので今回参加することを決めました。

おさらいコース第一日目はGSコースで習った知識の復習、X線読影、埋入手術の計画、そしてシンプラントの操作活用方法を学びました。
X線写真は私たち歯科医師がほぼ毎日目にするものですが、その日々の診療でより多くの情報がそこには含まれているという事を再確認しました。
また、埋入手術に関するルール内容を非常に分かりやすくシンプルに教えて頂きました。
シンプラント実習では実際色々自分たちでマウスを動かして診査診断するデモも行いましたので難しいものだと思い込んでいた私にも比較的容易く操作する事ができました。

二日目は術前の手術計画、患者さんからの質問に対する応答、オペ前のルールを詳しくお話して頂きました。私が今まで受講してきた研修の多くは術式やテクニカルの面を重点に置いた内容が多く、対患者さんとの会話、インフォームドコンセントをここまで詳しくしっかり教えてもらえる機会は少なかったように 思います。しかし、今回の研修では患者さんの心理、術前の心構え等も学べましたので大変有難いなと思いました。

三日目は手術環境、外科器具の詳細な使用方法と説明、そして3本のインプラント埋入実習を行いました。 実習では実際に模型に埋入してドリルの手順、特性、埋入方向、オペ時のポジショニングの確認を習いました。

四日目は10本埋入実習で三日目に習ったポジショニング、埋入方向、ドリリングの手順を確認しながらおこないました。
ここでは、三日目にまだあやふやだったドリリングの手順や埋入方向がすこしずつ明確になり自然に体で覚えていくという感覚がありました。
実際、模型上で実習を行うと埋入方向がいかに難しいかということもよく理解できましたし術者側から見てうまく埋入できたと感じても実際立って色んな方向から確認すると、思っていた以上に頬側に埋入位置がズレていたりと随分多くの発見が出来たと思います。

五日目は補綴コースに参加し竹下先生と墨先生のアバットメントについての考察をお話し頂き、ここでも実際どのようにアトランティスアバットメントを設計して作製されてくるのかを実習を通して分かりやすく講義して頂きました。また、おさらいコース以外の先生方も多く参加されていましたので質疑応答なども勉強になりました。

六日目は竹下先生によるライブオペを見学させて頂き患者さんとの会話、オペ室の雰囲気、アシストの動き、オペの流れなど机上の勉強とは違い実際に自分の目で見るという研修内容で大変有意義な時間となりました。

私が六日間おさらいコースを通して何を一番学べたのかと考えましたところ、人(患者)が日々咬むという行為に何らストレスを感じず生活できる、のを助けるのが"治療"なのかなという発見です。今この時点でこの発見は恥ずかしいですがインプラントのおさらいコースでは有りましたが私にとっては治療全てのおさらいコースだったような気がします。
スライドの中で竹下先生が保険のクラウンでも長年、何の問題も無く咬む事が出来るならそれは医療であり幸せな事とお話されていた事が心に残りました。

患者さんへの生活の手助けの手段の一つにインプラントが活用されて行くように未熟な私には山積みな課題が有りますが少しでも前進して精進して行こうと思います。研修を受けるといつも思う事ですが先人の先生方は多くの臨床経験を積み、沢山の苦労をされていつの時代も治療の流れを作って下さり、その流れに私はいとも簡単に乗り楽をさせて頂いています、今回の研修でも竹下先生をはじめ、I.O.Rの講師の先生方に深く感謝致します。
また一緒に受講した先生方、デンツプライ、I.O.R事務局の皆様にも感謝申し上げます。


2014年IOR補綴コース受講記

ともよせ歯科医院 友寄泰樹

 2014年10月26日(日)、タカラベルモント東京本社研修室にて、IOR補綴コースに参加してきました。今回のコースのタイトルは、インプラント補綴をじっくり考える ~粘膜貫通部を甘く考えず、永続性あるインプラント補綴を目指そう~ ~Atlantis Abutmentは何を可能にするのか?~ でした。タイトルとプログラムからある程度予測はしていましたが、本当に盛りだくさんの内容でした。

 前半は、まず竹下先生の講演から始まりました。しっかりと咀嚼でき、永く持つインプラント補綴を目指すということで、豊富な臨床経験から、長期経過症例やインプラント周囲炎、破折症例、AGCの症例などの提示がありました。その中で、2次手術やプロビ、最終補綴におけるアバットメント選択や印象、咬合採得、セット時のセメントなど基本的なことから、文献的な考察、スクリュー固定が増えている流れなども含めて詳細に解説していただきました。日常の臨床につながる内容が多く、大変参考になりました。

 竹下先生の次は墨先生の講演でした。まず、金合金アバットメントの問題点や、ジルコニアの性質、従来のジルコニアアバットメントの問題点などの説明がありました。その上で、「CAD/CAMは仕事を正確にするために用いる」というメッセージのもと、Atlantis Abutmentの有効性、従来のジルコニアアバットメントとの違い、カスタムインプレッションコーピングを使用した印象、具体的な粘膜貫通部の設計、オーダーなどについて詳細に解説していただきました。また、AOでBest Presentation Awardを受賞し、PRDに掲載された「Gingiva-Colored Abutments」についての解説もありました。

 講演の後は、おそらく日本で初となるAtlantis Abutmentの具体的な設計、オーダーについての実習がありました。歯科医師と技工士の組み合わせで4~5人のグループを作り、各グループにノートPC 1台が配置され、墨先生の実際の患者の設計、オーダーを用いて実習が行われました。初めてということでスムーズにいかない部分もありましたが、技工士と話し合いながら、Aadva CAD/CAMシステムとの違いも含めて、いろいろ学ぶことがありました。

 インプラントの補綴コースに参加するのは久しぶりでしたが、超高齢化社会、インプラント周囲炎の増加などについて不安を感じていた私にとって、有意義な時間を過ごすことができました。立場上、あまりIORの活動に参加できていませんが、できる限り沖縄から飛び出して、みなさんと交流し、知識を深めていきたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。


I.O.R. 第4回特別講演会、第6回例会に参加して

あいグローデンタルクリニック 石黒 慎太郎

平成26年6月8日(日)愛知県名古屋市、ウインクあいちにてI.O.R. 第4回特別講演会、第6回例会が開催されました。今回は、初の名古屋開催で私の地元での開催でしたので、このような機会は中々ありませんので、ありがたく参加させていただいた次第であります。

午前の部は、特別講演会として、横浜総合病院歯科口腔外科 今村栄作先生による、~併発症から学ぶoral surgeryのエッセンス~ と題しご講演頂きました。
まず普段開業医では中々見ることの出来ない症例の数々に、さすが口腔外科救急の第一線でご活躍されている先生だ!と思い、前日の懇親会でのお酒も吹っ飛ぶ感じで、目が見開いたのを覚えています。インプラント治療をはじめ、炎症、外傷、抜歯時の併発症、BRONJ患者の対応など、様々な口腔外科での考えられる併発症の症例写真を拝見し、拝聴していくにつれて口腔外科でおこっていることという見方から、日々の臨床の先におこっていることという見方に変わった瞬間、"うわっ恐っ"と思い、私たちが取り扱う領域は、常に危険と隣り合わせなんだと改めて学び、解剖学の大切さ、無知の恐ろしさを改めて痛感し、身の引き締まる思いでした。今後、日々の臨床にしっかりと反映させていこうと思います。

午後の部は、4名の会員の先生方による発表でした。インプラント治療に対する各々の切り口で発表され、すべてとても興味深い内容の数々でした。皆さん患者さんのためにできることを常に考えてみえるんだな?と感じ、同じ会員として私も頑張らねばという気持ちになりました。

最後に、今回参加出来たことに感謝いたします。ありがとうございました。


I.O.R. get started courseを受講して

たけした歯科サクセスインプラントセンター勤務 藤田譲治

2014年4月よりたけした歯科サクセスインプラントセンターにて勤務させていただいている藤田譲治と申します。今回、get started courseを受講させていただきました。
まず、今回この会を受講するにあたり、竹下院長をはじめ、児玉先生、アストラテック関係者など、準備していただいた全ての方々に感謝申し上げます。

インプラント治療経験のない私は、何がわかっていないかすら、わかっていない状況でした。そんな私にも理解しやすい講義内容でした。インプラントの基本的事項から、押さえておくべき頭頸部領域の解剖、臨床的な治療計画の立て方、患者さんに対する説明や対応の仕方など、教科書や参考書には載っていない、具体的で実践的かつ現実味のある内容で、大変勉強になりました。また、治療がうまくいった症例だけでなく、他の講習ではあまりやらない失敗例についても隠さず、どこに原因があったのか、どうすべきだったのかなども解説していただき、失敗症例から多くを学ばせていただきました。

模型への埋入実習では、歯軸に合わせて埋入する難しさ、2本のインプラント体を平行に埋入する難しさを痛感しました。ステントの製作を怠らず、ドリルで骨を削合した後には必ず埋入方向や深度を確認し、適正な部位に正確に埋入できるようにしたいと思います。
トレースをして治療計画を立てる実習では、予め提示された予算内で、どのような処置ができるか、ただの理想論ではない実践的な形で実習に臨むことができました。
緊急時の対応では、大学病院や大きな診療所では置いている器具が一般の開業医には置いていないこともあるため、その時に最低限用意しておくべきものをこと細かく説明していただき、今後の参考になりました。

受講後の懇親会では、治療計画立案時の話題で盛り上がりました。お酒が入っているからこそ、より率直にディスカッションできたと思います。また、一緒に参加した他の歯科医院で勤務されている意識の高い先生方と出会い、共に様々な話をすることができ、大変有意義な時間を過ごせました。

今回、受講させていただき、まだまだわからないことや理解していないことが多くあると思いますが、それを解消した上で、今回得た知識を生かし、患者さんにとってベストな治療計画を立て、それを実行できるよう、これからも日々復習し、受講しただけで終わらないようにしていきたいと思います。ありがとうございました。


I.O.R. 第4回特別講演会 第6回例会(名古屋) 受講記

ハロー歯科 竹下 修二

I.O.R. 第4回特別講演会 第6回例会を受講してきました。
当日は、快晴で初夏の兆しを感じました。いつも例会に行く時は天候も良く九州から参加する身としてお天道様に感謝です。

特別講演は 今村 栄作先生による?併発症から学ぶoral surgeryのエッセンス?でした。
解剖のおさえておきたい所や手技のツボを直に拝聴できた事は幸いでした。
また BRONJの腐骨分離を促す療法として”テリパラチド補助療法”を知り得たことは収穫です。
会員の先生方の発表は興味深く、ぜひ自院でもパクらせていただこうと思いました(^-^)

名古屋に行くのは十余年前、月星先生のCEセミナーを受講して以来です。
当時は、歯科医師免許は取得したけど診療の右も左も分からず、迷惑をかけていました。
兄に薦められ受講し、ついていけるか不安でしたが、熱気溢れる講義や実習を受けるにつけコースが終わる頃にはすっかり臨床の面白さを知らされました。
あのときは、名古屋駅前のビル群が非常に威圧的に感じられましたが、今回は青空にバックに清々しく感じられました。
思い出深い当地を訪れる事も出来、初心を思い出す良い機会となりました。

年末の、特別講演会も濃い内容になりそうです。ぜひ参加したいと思います。
先生方ありがとうございました。


Academy of Osseointegration 29th annual meeting in SEATTLE に参加して

愛知県 かよ歯科クリニック 小久保賀代

2014年3月6日~8日 シアトルにて Academy of Osseointegration 29th annual meeting (AO) が開催されました。I.O.R.からは6名の先生が発表されることとジャパンセッションもあるとのことで、まだまだ未熟な私ですが思い切って日本を飛び出し"世界をみてみよー!!"と思い参加を決意しました。

3泊5日のハードスケジュールです。私にとっては初めての海外の学会参加。。。

6日朝10時頃シアトル・タコマ国際空港に到着。天気はあいにくのどんより曇り空。
学会自体はすでにスタートしており早速着替えて会場に向かいました。

受付を済ませ、まずは各メーカーの展示ブースを覗いてからメイン会場に潜入です。広い会場の後ろでは日本語の同時通訳のイヤフォンが配られておりました。初日は学会の雰囲気を確かめながら・・・夜はデンツプライ主催のパーティーに参加しました。日本では考えられないエンターテイメント!生バンドがありI.O.R.のメンバーも踊りまくっていたようです。

学会2日目。いよいよ我らI.O.R.の登場です。
インターナショナルシンポジウムで登壇された墨先生は、ご自身や他のIORメンバーの研究を絡めながら、オリジナリティ溢れるアバットメント論を述べられました。金合金やジルコニア、チタンなど、その材質の持つ特性や問題点に触れながら、現時点で最も優れたアバットメント素材はチタンであるという持論。さらに審美的考慮から、昨年AOで最優秀アワードを受賞されたアバットメントの陽極酸化処理についてのお話。私は何度かこの話を聞く機会がありましたが、他のI.O.R.メンバーの研究の裏づけがあったからこそ、この結果生まれたものなのだと実感しました。

午後からは墨先生に続けとばかりに榊原先生の登場です。
榊原先生は、天然歯やインプラントの上部構造として応用されているジルコニアについて。多くの臨床家はエナメル質に対してジルコニアは硬さゆえの、対合歯の摩耗を危惧しています。対合歯の摩耗の主たる要因は硬さよりも微細構造であるとともに、表面粗さであるとの報告のもと、新鮮抜去歯と3種のジルコニアおよび他3種の歯科用セラミック材料との摩擦係数を評価し、対合歯の摩耗の検討を行い発表されました。ジルコニアについてはまだまだ不明な点が多いのだと思いました。I.O.R.メンバーと名古屋のインプラントを考える会からも参加された先生方に見守られながら無事に発表を終えられた後の笑顔が忘れられません。

ポスター発表では、
竹下先生は、アバットメントの不適合がインプラント体に与える影響について発表されました。特に鋳接タイプのアバットメントは注意が必要で、オーバーフローやコニカル面に触れることには十分な注意が必要とのことでした。 寺田先生は、CAD/CAMシステムを利用したインプラント上部構造の臨床的検討として、自院のCERAECシステムで、e-max CADブロックを上部構造に使用した3年以上の経過報告と、脱離・破折の原因の考察を発表されました。 児玉先生は、骨移植なしのサイナスフロアエレベーションにおける臨床的検討を発表されました。従来のサイナスリフトは骨移植する場合が多いが、骨補填材に術後感染などのリスクがあるので、骨移植なしでサイナスリフトを行い、さらに骨移植しなかった場合と、骨移植した場合において術後合併症についての比較検討も発表されました。

2日目の夜はボーイングミュージアムを貸し切ってのAO主催のパーティーでした!スケールの大きさに驚きました。広いはずの会場もヒト人ひとで埋め尽くされて盛大なパーティーでした。パーティーをちょっと早く抜け出して、日本料理屋に向かいました。そこでは寺西邦彦先生をはじめとする赤坂会の先生方や、金城清一郎先生、墨先生と同じインターナショナルシンポジウムでお話された愛知医科大学病院の准教授の山田陽一先生、名古屋のインプラントを考える会のみんなと一緒にお酒を飲み交わしながら今回のAOの反省会?をしました。

私自身はここで多くの先生方と出会いました。実は、はじめに今回のAO参加の誘いを受けてお断りしました。本当はナショナルシンポジウムも日本語でメイン会場では日本語の同時通訳も入るとのことで興味を持っていました。しかし私のような経験の浅い人間が参加しても意味などないと伝えました。

"そんなこと言っているようなヤツは一生行けない!講習会、講習会と言っているより100倍いい!出来ないことや分からないことを知ることも大切!"

返す言葉がありませんでした。私は行くことを決意しました。
そして今回私なりの課題も見つかりました。課題を与えられたのかもしれませんが・・・笑
とにかくやってみればいい・・・と、多くの先生から助言をいただきました。よしっ、やってやるぞっ!と、いう気持ちになりました。ひとつの収穫です。

学会3日目ラストです。
神保先生は、日本人における単独歯抜歯即時埋入と即時プロビジョナル装着症例の21本を検証したことを発表されました。上部構造装着時と1年半後の骨のライン・プロービング・WES・PESとOHIP(患者満足度)を評価されました。また埋入からアバットメント締結までのISQ値を評価し、日本人は歯肉が薄くリセッションしやすいがOSの25N以下の埋入で補えるということを話されました。

連日連夜の疲労から午前中はゆっくり学会会場の展示ブースで各々物色です。午後からは少しだけ観光です。大雨の中ダウンタウンで観光といっても行ったのはスターバックス1号店と数々の賞を獲得したチョコレート店フランズで買い物をした後はパイク・プレイス・マーケットという港の市場をブラブラしてホテルに戻りました。

最終日の夜はオイスターバーでI.O.R.メンバーの打ち上げをしました。そこではなぜか私の課題が話題となりました。話が盛り上がるなか、ある先生が何度かさらりと"仲間なんだから~""仲間に~"と言って下さいました。私は今まで仲間とか居ないと思っていたし、今回シアトルで出会ったばかりの先生にそう言っていただけて心が揺さぶられました。気づかないうちに仲間がいて助けてもらっていたんだと実感しました。それだけでも今回参加した意味があったと思います。

その後はホテルのバーでインプラントを考える会のみんなとも合流してインプラントについて熱い論議が交わされました。熱すぎる二つのグループに所属している自分が幸せだなと思っています。あっという間の3日間でした。はっきり言って学会の内容なんて残ってないかもしれませんが、夜な夜なお酒を飲み交わしながらのディスカッションは学会ならではの醍醐味だと思います。次回のAOはサンフランシスコで開催されます。さらに多くの仲間が参加・発表できるとステキだなと思います。このようなすばらしい機会をくださった皆様に感謝します。ありがとうございました。

学会参加記はこちら >>


IOR Bone Augmentation courseを受講して

山下 徹

平成26年3月16日

午前は、切開、縫合、ソケットプリザーベーションについて御講義いただき、その後手羽先、模型を用いての実習となりました。手羽先の皮膚、筋肉は非常に柔らかく、メス、針糸、ピンセットは、それぞれデリケートな操作が要求され、とても良いトレーニングになりました。
又、形成外科で用いられるテクニック等も実習させていただき、スキルの幅が広がりました。抜歯窩の骨高さをいかに保つか、ボーンオグメンテーションの際の粘膜の処理をどうするかという問題に、色々な対処法を教えていただきました。

午後は、サイナスリフト、ショートインプラント、傾斜埋入の御講義、実習指導していただきました。実際にご経験された偶発症に基づく、文献、解剖、マテリアル、手技についての臨場感のあるお話でした。
実習の模型は、骨幅、高さのシビアな症例がリアルに再現されており、ウインドウの形成、上顎洞粘膜剥離、ドリリングテクニックを、インスツルメンツの持ち方にはじまり、動き、目線、おかしやすい過ちに至るまで細かくご指導いただきました。

IORのセミナーは、毎回内容がバージョンアップされており、何回受講しても毎回新鮮です。


get started courseを受講して

熊本県勤務医 杉 渉

平成25年11月30日から2日間、get started courseを受講させて頂きました。
インプラント未経験の私は基本からじっくり学びたいと考え、このコースに参加させて頂きました。

初日は、インプラントの失敗症例から、その原因と対処法について一つ一つ説明して下さり、ロストしないためには基礎が如何に大切であるかをお話して下さいました。

解剖、全身疾患においては、インプラントだけではなく抜歯の際に必要な知識、ポイントも確認できました。 失敗症例をあえて出して下さった竹下先生のおかげで、インプラントの現実味がよくわかり、基礎を知らないことで起こるさまざまなリスクがあることを学びました。
インプラント治療計画立案について学ぶトレーシング実習では、トレース上で患者さんの背景、咬合のバランス、そして補綴物を考え、最善の治療を考えることが必要であり、主訴の部位だけではなく 顎全体を見ることの大切さを学びました。
埋入実習では、机上の模型を使用するだけではなく、ファントムを用いて行い、埋入ポジショニングも同時に学ぶことが出来ました。最初のドリリングではスリップしてしまい、これが実際の口腔内だったらと思うとぞっとして、レストや術者ポジショニングの重要性を再確認しました。

2日目は、切開、縫合の講義と実習から始まり、特に左手の使い方が勉強になりました。一度に縫合するのではなく、片方を縫ったら持ち替えてからもう片方へ という流れで正確に行わないと、治癒に差が出てくるという事でした。

補綴術式では、上部構造は合着材で接着するものだと思い込んでいた私は、竹下先生が仮着材で固定するということに驚きました。また、ボーンアンカーブリッジの場合はスクリュー固定を用いることが多いが、その際はメタルのパッシブフィットが大変重要でそれを見過ごすとブリッジスクリューの破損等の問題が起きるとのことでした。
印象実習ではインプラントレベル、アバットメントレベルの印象を行い、偶発症に対する対応では、初日の解剖学の知識を応用して、抜歯、埋入時の偶発症例を 見せて頂きながら対応法を教えて下さりました。いつも当たり前のように、抜歯を行っていた行為は危険なことであったと分かり驚きました。

また、実際に行った患者さんのカルテを例に、診査項目、流れを説明する資料などを見させて頂き、実際に竹下先生の診療風景を見学させて頂きたいと強く思いまし た。 私自身は、患者さんにとって最適な治療がインプラントであっても、インプラントに対する恐怖心から、なかなか自信を持って患者さんに勧めることができず、 ブリッジか義歯で対応してしまうことがありましたが、今回の講義を受けて、インプラントをもっと学んで実践しようという意欲が湧きました。
竹下先生、児玉先生、準備をして下さった皆様、本当にありがとうございました。 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。


I.O.R. 第4回例会を受講して

東京都 定村歯科医院 定村正之

 平成25年12月12日、御茶ノ水 ソラシティカンファレンスセンターにて、I.O.R.第4回例会が開催されました。  年に2回開催される例会では、I.O.R.の広い人脈から、外部講師を招聘し、インプラント治療のレベルアップに直結する貴重な話を講師の先生から聞くことが出来ると同時に、様々な内容からなるI.O.R.会員発表を聴講することが出来るボリューム感のある勉強会になっております。

 今回の例会では、九州歯科大学口腔内科学 講師 宮本郁也先生の「インプラントのための顎骨、歯槽骨の基礎的臨床的検討」の講演を午前中聴講いたしました。
 巷にあふれる様々な情報に対して、どのような姿勢で情報を受け止め、解釈するべきか、という興味深い内容のお話から始まり、口腔外科・インプラント治療で取り扱う顎骨の挙動、注意点などを様々な貴重な症例写真と共に解説していただき、日々の臨床でインプラントなどの外科処置を行う際に、どのような事を考え、注意しながら治療に当たらなければならないか、多くの情報を提供していただく事が出来ました。
 いくつもの強烈なメッセージがありましたが、私が個人的に強く印象を受けたのは「骨量、骨密度は良好であっても、骨質が病的である場合があり、初期固定を得ることが出来た症例でも、長期的には問題を発生することがある」というメッセージでした。
 インプラント治療の失敗を初期段階での失敗と、後期の失敗に分けての詳しい説明は、今後のインプラント治療の経過を見ていく中で、多くの視点をもってトラブルに対応することが出来るヒントとなり、難しい話ではありましたが、非常に勉強になりました。

 午後からは、会員発表が行われました。

又吉誉章先生からは「開業医における小外科・インプラント ここに注意!」というタイトルで発表をしていただき、口腔外科医の立場から、小外科やインプラント治療上で遭遇する可能性のある様々なアクシデントへの対応や、レントゲンの見方、治療テクニックなどを披露していただきました。非常にボリュームのある内容でしたので、いつか、じっくり時間をかけて、再聴講したいと感じた次第です。

続く発表は、不肖、私が「インプラント治療から学んだこと インプラント周囲炎への対応」という事で発表を行いました。まだまだ、知識も技術も未熟な私に、講演の機会を与えていただきました事に感謝しております。午前の宮本先生の「インプラント周囲炎というものに対して、そもそも骨質からの視点が足りない」「骨質によっては起こるべくして起きているインプラント周囲炎がある」というメッセージを踏まえ、今後更にインプラント周囲炎を深く追求していきたいと思った次第であります。

続きましては光田斗夢先生の発表「~インプラント審美修復の失敗から学ぶ~ ベルギーゲント大学 ヒューゴ・デブルイン教授のサポートの下、上顎犬歯・小臼歯に連続埋入を行った1症例」を聴講いたしました。
現在、治療途中の症例の報告でしたが、治療計画の立案から、現在の状態に至る流れを、報告していただき、今後の治療方法の考察なども会場の会員の先生方とディスカッションする発表となりました。審美修復の落とし穴、小さな失敗が、後々で大きな問題になってしまう事もあるという事への注意喚起など、とても為になる報告をしていただき、自分自身の症例とも重ねながら話を聞く事となりました。ぜひ、今回の症例の続きを報告して頂きたいと思っております!

会員発表の締めは、札幌で開業されております北山康則先生の「2013年ベルギーゲント大学研修報告とコンピューターガイデッドインプラント治療の真実と事実」の発表でした。
ガイデッドサージェリーの治療精度に関しての報告は、とても勉強になりました。インプラント治療に限らず、真実と言われるものは実際には複数あり、本当の意味での「事実」が一つであることを考えると「真実」というものの受け止め方を考え直していかないといけないと感じた次第です。
精力的にインプラント治療に取り組まれている北山先生の発表、非常に刺激的でした!

例会の後は、I.O.R.総会も開催され、2013年を児玉先生の一本締めで気持ちよく締めて頂きました!

たった1日の受講で、ずいぶん多くの刺激を受けた例会となりました。来年もI.O.R.セミナーが多く開催されますが、年々ボリュームも内容も充実していくI.O.R.の勢いに乗って、自分自身も成長していきたいと思った次第です。 来年もまた、よろしくお願い致します!


I.O.R. 福岡コース2013 受講記

熊本県勤務医 竹下 修二

年の瀬が押し迫って参りましたが、メンバーの先生方お元気でお過ごしでしょうか。
ゲント研修に参加された先生方、お疲れ様でした。先生方がアップされるべルギーの美しい風景を楽しみに見ておりました。

さて、去る平成25年10月27日、福岡朝日ビルディングにてI.O.R.福岡コース2013を受講しました。
受講記、或は備忘録になろうかと思いますがお目を通していただくと幸いです。
竹下賢仁先生には審美領域を、児玉崇先生には上顎洞挙上術の御講義をいただきました。

先ずは、竹下先生のセクションから。
インプラント治療に関わらず、抜歯後の上顎前歯部に於ける骨吸収は日常臨床でも頭を悩ませる現象の一つです。 本日の受講で己が行った治療後の治癒機転をイメージしておけば対策をこうじる事も可能であろうと考えました。 ポイントとして、以下の点が記憶に残りましたので記します。
抜歯時、インプラント埋入時、歯頚部の辺縁歯槽骨・歯周組織はなるべくキープする。
特に慎重に外科が巧く行かなくて補綴でなんとかしようとするのは困難である。
すでに欠損している場合は、薄い骨である事が予想されるのでしっかり腰をいれて脇をしめてドリリングすること。
抜歯後歯槽骨の吸収は水平的には3~5mm、垂直的には1mm程度あること。
中切歯の歯槽骨の厚みは0.63mmという事を記憶しておく必要がある。
唇側のバルコニーを増やすこと(可動粘膜を非可動粘膜にモデルチェンジする事によって)は、リセッションを防ぐ事に繋がる。

即時埋入の治療基準
1、著しい根尖病巣がある場合は抜歯即時埋入を行わない。→ソケットプリザベーション を行う。
2、埋入手術は、フラップレスで行う。
3、喫煙者には行わない
4、抜歯時に唇側歯槽骨を喪失した場合。→ソケットプリザベーションを行う。
5、唇側には必ず骨造成を行う。(行田メソッド。日本人の骨造成は4mmを目指そう。)
6、低トルク埋入を行い、DA装着(プロビジョナルレストレーションに使用するため。)
7、良好な初期固定(25N)を得られれば、暫間補綴物を装着。
8、プロビジョナルレストレーションは、ノー・ファンクション。

手術時の軟組織のシーリングはしっかりとする。
ギャップに対しては、1ミリ以下であればオッセオスピードでカバー出来る。
1ミリ以上はβ-TCPを補填材として使用する。

続いてのセクションは、児玉崇先生。
埋入する位置の前方から開洞するとし易い。
術前に見られる上顎洞内の炎症について
 肥厚型 マクロライド系抗生剤の投与
 充実型 ラウンドバーで抜いて、洞洗浄
 解剖学的に重要な血管系として後上歯槽動脈があります。
以前の児玉先生の講演でも触れておられました。歯槽骨骨折からの異常出血が起こりうる為、上顎8番は決して遠心方向へ倒す抜歯はしなくなりました。気づきをいただいて感謝しております。

切開は、15番メスを用い立てずに腹で切る。これは基本でしょうがきっちり押さえていきたいと思います。I.O.R.ではこういった手技の細かい所も示していただけるので非常に為になります。
自家骨の採取部分として、これまではオトガイ部から採取する方法が挙げられていたがオトガイ神経麻痺のリスクがあるとして臼後部外斜線から骨採取する方法を推奨されました。但し皮質骨に富み、海綿骨はあまり採取できないだろうということは念頭にいれて於きたいと思います。
βーTCP自体は、骨伝導能はない。粒子の外周にハイドロキシアパタイトが付着しそこから破骨細胞の遊走が初まる事。

サイナスリフトに関わる偶発症への対処として裂開した場合の指針は
シュナイダー膜の裂開2~3ミリ、メンブレン
インプラント直上でなければ。3ヶ月待機。
5ミリ以上裂開は縫合。巧く行かない場合は閉窓し3ヶ月後再びアプローチ。

感染せしめた場合の治療指針は
感染源除去し、ドレーンで排膿せしめる。
最期に、児玉先生の臨床テーマである骨を移植しないサイナスリフトについて講義いただきました。
グラフトレスする理由として、骨補填材の吸収不全、骨補填材による感染リスク。
自家骨を採取する侵襲によるリスクを回避するためとされています。
新しい潮流だと思います。今後の臨床経過を拝聴したいと思います。
また講義の合間に、実習もあり。
フラップレスの埋入を経験しましたが、埋入位置決めは難しく骨窓の縫合という全く未知の手技も、これも経験とやってみました難しくありましたが非常に楽しい実習でした。個人的には、実習はいつも楽しみにしています。

今回は、偶然にも福岡で勤務していた時の恩師も受講されていたり、同僚の新谷先生が会員になってくださり、ともに学べる歓びを感じる時間となりました。
来年も様々な企画があるようで、なるべく参加、受講したいと思います。



IOR 審美領域のアプローチを受講して

愛知県 とむ歯科クリニック 柴田玲生

H25/10/6 審美領域のアプローチを受講させていただきました。インプラント経験がほとんどない私にとって、審美領域のインプラントはアドバンスでまだまだ先の話だと感じておりますが、知識だけでも貯えておき、治療計画の1オプションとして提示できるようにしたいと思い参加しました。

まず午前中はDr。竹下とDr。墨の講義を受けました。
前歯部のインプラントが臼歯部より難しいのはやはり見えるということ、日本人の歯肉は軟組織が薄くリセッションしやすいということが問題ということでした。竹下先生の講義ではCTGで軟組織を増やした症例、歯肉の厚い症例、抜歯即時症例、ソケットプリザベーション後の埋入症例、連続埋入での乳頭形成など長期経過での変化とその考察、治療のエビデンスを拝聴させていただきました。前歯部でのインプラント埋入経験はないので実感としてはわかりませんでしたが、口腔内写真には治療の変化がすごくよく捕えられていて、やはり自分の治療の変化をとらえるのに口腔内写真は必須だと感じました。そして、埋入ポジションと深さ、補綴の立ち上がり、唇側骨の吸収を見越しての増骨など非常にわかりやすく教えていただきました。
また、即時埋入の竹下先生のクライテリアを示していただきました。

① 著しい根尖病巣が存在する歯はソケットプリザベーションを行う。
② 埋入手術はフラップレスで行う。
③ 喫煙者には行わない。
④ 抜歯時に唇側歯頸部を失った場合はソケットプリザベーション。
⑤ 唇側には必ず骨造成を行う。
⑥ 低トルク埋入+DA装着。
⑦ 良好な初期固定を獲得できれば暫間補綴物を装着。
⑧ プロビジョナルはNon function

唇側に骨を残すこと、減らさないように工夫する事が一にも二にも大事だと感じました。
午前の2部は墨先生の講義でした。インプラントと天然歯の周囲組織の違い、違うために補綴形態をどう考えるのか?インプラント粘膜炎が起きたとき歯肉の処置だけで治るのか?プロービングはどこを測っているのか?
これらを考えると補綴形態の立ち上がりはとにかくレスにすること、血液供給、プラークの付着等を考えた補綴が大事だと感じまし た。

アバットメントでは金合金のプラークの付着しやすさ、ジルコニアの摩耗性からアバットメントはチタンがいいという結論が出されました。ただし、チタンでは金属色が唇側歯肉を暗くする審美的問題があるということ。その対処はAOでアワードを受賞されたアバットメントの陽極酸化処理でチタンアバットメントに色(歯肉色)をつけることで解決されるということでした。正直、聞いていればなるほどと思いましたが、自分だったら全く思いつかないだろうと思いました。IOR講師陣は本当にすごい先生たちです。

午後は実習を行いました。前歯部埋入後の即日(もしくは翌日)テックを作る実習です。
補綴物の立ち上がりを考えて埋入し、レスカウンターでテック作成するという実習でした。私は埋入位置を口蓋側に置きすぎとんでもない形のテックになってしまいました。実習でよかった(汗)
本番ではこうならないように気が引き締まりました。が、なってしまった時のフォローの仕方も考えられてよかったです。

盛りだくさんでしたが、楽しい1日でした。
竹下先生、墨先生をはじめ準備をして下さった皆様ありがとうございました。



ゲント大学研修に参加して

かどすみ歯科 廉隅隆弘

インプラント治療の研鑽を積んでいる、I.O.R.で企画した海外研修に参加し、学ぶ機会を得たのでご報告いたします。 今回は約12時間のフライトでパリを経由し鉄路でベルギーに入り、ゲント大学歯周病学教授のHugo De Bruynの元を訪れました。
本研修では、事前に参加者に課題が出ておりました。 初診時の情報から治療計画を練り、それを基にディスカッションをしました。 どれも難症例で、とても少ない情報のなかで計画することを求められました。
患者さんの疾病の背景や生活環境なども、深く推理する必要があり、日頃見落としがちな些細なことを考察し、様々な答えの中から、最も適した治療法について検討する機会を得ることが出来ました。

開業医から大学教授の道に進まれたDr.Hugoは、綿密なリサーチとエビデンスに基づいた計画により、結果をもたらす努力を惜しまない、きわめて優れた、かつ人間的な科学者でありました。
スカンジナビアペリオをベースに、組織の治癒と再生を妨げない彼の治療は、衝撃的でした。同時に、日々の臨床で迷っていた部分を解決に導くきっかけをくれました。 また、インプラントにおけるガイデットサージェリーについての最新の情報には、一同驚きをもって聞き入りました。
そして夜は、時間を忘れ、気さくに酒を酌み交わしてくれました。一緒に参加した主宰の竹下先生やIORの仲間との臨床談義もまた、貴重なものでした。

4日間の濃密な研修はまたたく間に最終日を迎えてしまいました。 美しいゲントの街並みやヒューゴをはじめとするゲント大学の方々、スウェーデンから駆けつけてくれた神保、内藤両先生、IORの仲間との時間が懐かしく感じます。

貴重な経験を得る機会を作って頂いた、すべての方に感謝申し上げます。
帰国後、また忙しい日常に戻りました。
ただ、確実にこれまでと違う手ごたえを感じながら取り組んでいます。